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前場に注目すべき3つのポイント~引き続きバリューシフトが意識されやすいところ~

2021/2/8 8:31 FISCO
*08:31JST 前場に注目すべき3つのポイント~引き続きバリューシフトが意識されやすいところ~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:引き続きバリューシフトが意識されやすいところ ■神戸鋼、上方修正営業利益100億円←▲150億円 ■前場の注目材料:トヨタ、データコンサル、材料開発でDX促進 ■引き続きバリューシフトが意識されやすいところ 8日の日本株市場は先週のリバウンドに対する反動を意識しつつも、先高期待の強い相場展開になりそうである。5日の米国市場ではNYダウが92ドル高だった。1月の雇用統計は予想を下回ったものの、議会で予算決議案が可決され、バイデン大統領が提示している1.9兆ドル規模の追加経済対策の成立が可能となったことが材料視された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の28785円。円相場は1ドル105円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや利食い先行となりやすいだろうが、先週の日経平均は1000円を超える上昇でリバウンド基調が強まっていたこともあり、想定内といったところである。一方で大幅に調整する局面においては、押し目買いの好機といった見方となるなかで下値の堅さは意識されやすいだろう。そのため、29000円接近では戻り待ちの売り圧力を意識しつつも、28500円辺りまで調整する局面においては、押し目買いスタンスとなろう。 物色の流れとしては引き続きバリューシフトが意識されやすい。米国では経済対策への期待から景気敏感セクター中心の物色に向かっている。国内においてはワクチン接種が予定通りに実施される可能性が高まっているほか、新規感染者数が減少傾向にあることから経済活動が進むとの流れに向かいやすく、引き続きバリューシフトが意識されやすいところである。 また、今週が決算ピークとなるがソフトバンクG<9984>やトヨタ<7203>の決算が予定されている。両社の決算反応によっては、バリューシフトの継続、若しくはグロース株への見直しなどの反応がみられてくる可能性がありそうだ。そのほか、決算を手掛かりとした日替わり物色が続きやすいだろうが、今週は1500社を超える決算が予定されていることもあり、資金回転の速さには注視しておきたい。なお、今週は週半ばに祝日を挟むため手掛けづらくさせそうだが、底堅い相場展開が続くようだと祝日前には先回り的な資金流入も意識されやすくなるだろう。 ■神戸鋼、上方修正営業利益100億円←▲150億円 神戸鋼<5406>は2021年3月期業績予想の修正を発表。営業損益は150億円の赤字から100億円の黒字に上方修正。先行き不透明な部分はあるものの、世界的な自動車需要の回復を受け、素材系事業を中心に販売数量が前回想定を上回ることが見込まれるほか、収益改善策のさらなる積み上げによるコスト削減を見込んでいる。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28779.19、+437.24) ・NYダウは上昇(31148.24、+92.38) ・ナスダック総合指数は上昇(13856.30、+78.55) ・VIX指数は低下(20.87、-0.90) ・米原油先物は上昇(56.85、+0.62) ・日銀のETF購入 ・海外コロナ向けワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・トヨタ<7203>データコンサル、材料開発でDX促進 ・キリンHD<2503>ミャンマー合弁解消、国軍系ファンドに申し入れ ・いすゞ<7202>米カミンズからエンジン調達、中型トラック用 ・デンソー<6902>ミャンマー工場再開 ・シャープ<6753>カメラモジュール分社化、iPhone向け ・トヨタ<7203>BCP高度化奏功、半導体不足影響は限定的 ・小松マテーレ<3580>タジマモーターと次世代車を共同で開発 ・住友ゴム<5110>屋内氷上試験施設を開設 ・THK<6481>海外工場の機械部品を監視、4カ国で開始 ・IHI<7013>豪で実証検討、太陽光発電で水素製造 ・バンドー化学<5195>搬送用ベルト加工の上海子会社解散 ・富士通<6702>米ザイリンクス、富士通に半導体供給 ・AGC<5201>新中計、23年度の営業益1600億円、戦略事業の投資強化 ・UACJ<5741>タイ・アユタヤ押出品工場閉鎖 ・住友化学<4005>ポリエチレンなど10円以上値上げ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 12月経常収支(予想:+1兆1054億円、11月:+1兆8784億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 16件
2503 東証プライム
2,087
11/26 15:30
-15(-0.71%)
時価総額 1,907,518百万円
国内ビール2強の一角であるキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンを傘下に収める持株会社。ビールは「一番搾りブランド」が主力。医薬事業、ヘルスサイエンス事業等も展開。ファンケルへのTOBは成立。 記:2024/10/05
3580 東証プライム
813
11/26 15:30
+35(4.5%)
時価総額 35,074百万円
衣料ファブリックや資材ファブリック、熱可塑性炭素繊維複合材料などを手掛ける化学素材メーカー。石川県能美市に本社。旧社名は小松精練。公式オンラインストアの運営等も。ファッション分野などで販売活動を強化。 記:2024/07/29
4005 東証プライム
377.9
11/26 15:30
+2.2(0.59%)
時価総額 626,263百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
5110 東証プライム
1,740.5
11/26 15:30
-14.5(-0.83%)
時価総額 457,826百万円
1909年創業の大手タイヤメーカー。兵庫県神戸市に本社。「DUNLOP」ブランドなどを展開。ゴルフクラブ等のスポーツ用品、制振ダンパー等の産業品も手掛ける。高機能商品の開発・増販等で競争力の強化を図る。 記:2024/10/14
5195 東証プライム
1,777
11/26 15:30
+8(0.45%)
時価総額 78,568百万円
自動車・二輪車用や産機用、農機用の電動ベルト製品の製造・販売を行う。機能フイルム製品や精密機能部品、ロボット関連デバイス等も。配当性向50%目途。電子資材事業、医療機器・ヘルスケア機器事業を育成。 記:2024/10/20
5201 東証プライム
4,650
11/26 15:30
+39(0.85%)
時価総額 1,011,073百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5406 東証プライム
1,583
11/26 15:30
-33(-2.04%)
時価総額 627,416百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
5741 東証プライム
5,560
11/26 15:30
+40(0.72%)
時価総額 268,704百万円
古河スカイと住友軽金属工業の経営統合で2013年に誕生。アルミニウム圧延品で国内生産量トップ。東洋製罐等が主要取引先。25.3期は缶材、自動車材等の売上数量増を見込む。28.3期売上高1兆500億円目標。 記:2024/06/28
6481 東証プライム
3,698
11/26 15:30
+14(0.38%)
時価総額 480,211百万円
機械要素部品メーカー。直動案内部品「LMガイド」、ボールスプライン、ボールねじ等を手掛ける。LMガイドは世界トップシェア。免震装置等も。配当性向は30%基本。グローバル展開等で製品市場の拡大を図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,744.5
11/26 15:30
-49.5(-1.77%)
時価総額 5,684,156百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6753 東証プライム
1,009.5
11/26 15:30
-4(-0.39%)
時価総額 656,586百万円
大手電気機器メーカー。1912年創業。台湾の鴻海精密工業傘下。液晶テレビや白物家電、スマートフォン、各種情報機器などの製造・販売を行う。ブランド事業では特長商品、新規カテゴリー商材の創出などを図る。 記:2024/08/01
6902 東証プライム
2,238
11/26 15:30
-28.5(-1.26%)
時価総額 7,053,684百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。1949年にトヨタから分離独立。サーマルシステム、パワトレインシステム等を手掛ける。インバータで世界トップシェア。FA関連等の非車載事業も。電動化製品、安心・安全製品を拡販。 記:2024/10/07
7013 東証プライム
7,908
11/26 15:30
-405(-4.87%)
時価総額 1,223,209百万円
総合重工メーカー大手。1853年に石川島造船所として創業。産業システム・汎用機械、資源・エネルギー・環境、航空・宇宙・防衛等の分野で事業展開。航空エンジン・ロケット分野、クリーンエネルギー分野に注力。 記:2024/09/02
7202 東証プライム
2,073.5
11/26 15:30
+6.5(0.31%)
時価総額 1,556,935百万円
トラック・バスの製造・販売等を行う商用車メーカー。1916年創業。150以上の国・地域で販売。ディーゼルエンジンなどに強み。トヨタ自動車と資本提携。配当性向40%目安。商用車では新型車の拡販などに注力。 記:2024/08/20
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(-1%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(-0.34%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17