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後場に注目すべき3つのポイント~崩せない「PBR1.2倍の壁」と9-11月期決算

2020/12/24 13:04 FISCO
*13:04JST 後場に注目すべき3つのポイント~崩せない「PBR1.2倍の壁」と9-11月期決算 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、崩せない「PBR1.2倍の壁」と9-11月期決算 ・ドル・円は上げ渋り、仲値の買い一服後は失速 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が中外製薬<4519> ■日経平均は続伸、崩せない「PBR1.2倍の壁」と9-11月期決算 日経平均は続伸。140.93円高の26665.72円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米株式市場でNYダウは反発し、114ドル高となった。トランプ米大統領が追加経済対策法案で拒否権を発動する可能性を示唆し、実際に国防法案に拒否権を発動すると引けにかけて上げ幅を縮めた。ただ、米製薬大手ファイザーと米政府が新型コロナウイルスワクチンの追加供給契約を結んだこと、英国と欧州連合(EU)は貿易交渉で合意に近づいていると伝わったことなどが相場の支えとなった。本日の日経平均はNYダウの上昇を受けて110円高からスタートすると、朝方には一時26764.53円(239.74円高)まで上昇。ただ、国内外での新型コロナ感染拡大への警戒感も根強く、買い一巡後は26600円台でもみ合う展開となった。 個別では、ファーストリテ<9983>1銘柄で日経平均を約53円押し上げているほか、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった銀行株、日本電産<6594>などが堅調。トヨタ自<7203>やキーエンス<6861>は小じっかり。今期業績予想を上方修正したイオン<8267>は4%近い上昇となっている。脱炭素社会の実現に向けた政府計画の原案が報じられ、レノバ<9519>などが活況。また、業績上方修正や増配が好感されたシンシア<7782>はストップ高を付けている。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が軟調。出資先の中国アリババグループについて、中国当局が独占の疑いで調査すると発表している。任天堂<7974>やソニー<6758>は小安い。また、北米2工場でのトラック生産停止を発表した日野自<7205>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、鉄鋼、非鉄金属などが上昇率上位で、その他も全般堅調。情報・通信業とその他製品の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は24%となっている。 新型コロナワクチンの普及や英EUの交渉妥結への期待を支えに、本日の東京市場では買いが先行する展開となった。日経平均の日足チャートを見ると、ここ2日ほどは上昇中の25日移動平均線を割り込むと下げ渋る動きを見せている。この間、海外の実需筋とみられる機関投資家から株価指数先物の売りが出ていたようだが、日銀による上場投資信託(ETF)買いの支援をうけつつ底堅さを発揮したことで、にわかに年末にかけての一段高を期待する向きが増えてきた。 とはいえ、年末を前に市場のエネルギー低下は続いており、本日の日経平均も上値が重い。前日の東証1部売買代金は1兆8106億円と、10月27日以来およそ2カ月ぶりの2兆円割れ。本日の前場も8500億円あまりにとどまっている。 また、改めてバリュエーションの観点からも日経平均の水準を点検しておきたい。11月中旬から下旬にかけて当欄で「株価純資産倍率(PBR)1.2倍水準となる26000円が目先の上値めど」と度々述べた。その後の日経平均の推移を見ると、1株当たり純資産(BPS)の増額に伴い日経平均自体の水準はやや上振れしたが、PBRはやはり1.2倍で伸び悩む格好となっている。改めて指摘しておくと、PBR1.2倍は米中対立の激化懸念が強まった2018年12月以前の水準である。世界的に新型コロナの感染拡大ペースがなお高水準で推移し、それに伴い各種自粛要請や営業規制が強化中、さらに変異種への懸念もくすぶるなか、バリュエーションの一段の向上は期待しにくいだろう。 このタイミングでバリュエーション面に目を向けたのは、コロナ禍や海外情勢に関心が向きがちだが、小売・サービス企業を中心とした9-11月期の決算発表が始まってくるためだ。12月中には25日のニトリHD<9843>、28日のしまむら<8227>、29日のスギHD<7649>などがある。小売大手などは比較的値がさで、その業績動向は日経平均の1株当たり利益(EPS)やBPSに少なからぬインパクトがある。新型コロナ感染状況の影響を受けやすい業種で、第1波の際に財務を悪化させた企業も多いだけに、今後発表される9-11月期決算には注意する必要があるだろう。 22日上場のウェルスナビ<7342>が本日も大幅続伸するなど、個人投資家の物色意欲はなお旺盛だ。筆者自身も中小型株を中心とした新年相場の盛り上がりに期待しているが、経済・企業業績といった実態面にはなお懸念がくすぶると言わざるを得ないだろう。 ■ドル・円は上げ渋り、仲値の買い一服後は失速 24日の東京市場でドル・円は上げ渋り。欧米のクリスマス休暇に伴う休場で薄商いのなか、仲値にかけて国内勢の買いが入り、一時103円60銭台に浮上した。ただ、買い一服後は失速。ユーロやポンドが対ドルでじり高となり、ドル・円を下押ししているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円52銭から103円62銭、ユーロ・円は126円17銭から126円49銭、ユーロ・ドルは1.2182ドルから1.2215ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ウェルスナビ<7342>、那須電機鉄工<5922>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が中外製薬<4519> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・EU外交筋 「対英通商交渉、合意近い」 ・英国のフロスト首席交渉官、バルニエEU首席交渉官 「草案の最終調整の段階だが通商協定は合意した」 ・トランプ大統領 「7400億ドル規模の国防法案に拒否権を発動」 【経済指標】 米・先週分新規失業保険申請件数:80.3万件 (予想:88.0万件、前回:89.2万件←88.5万件) 米・失業保険継続受給者数:533.7万人 (予想:556万人、前回:550.7万人←550.8万人) 米・11月コアPCE価格指数:前年比+1.4% (予想:+1.4%、10月:+1.4%) <国内> ・13:40 黒田日銀総裁講演(経団連審議員会) <海外> ・豪・NZ・英・仏・米・カナダの株式市場は短縮取引予定 《HH》
関連銘柄 19件
4519 東証プライム
6,808
9/19 15:00
+54(0.8%)
時価総額 11,431,027百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
5922 東証スタンダード
11,830
9/19 15:00
+20(0.17%)
時価総額 14,196百万円
送電用鉄塔、通信用鉄塔の設計・製作等を行う電力・通信インフラ事業が主力。1929年創業。道路標識や遮音壁用支柱等を手掛ける交通インフラ事業も。八千代工場の新めっき工場棟は完成。既存事業の拡大に注力。 記:2024/08/09
6594 東証プライム
5,810
9/19 15:00
+210(3.75%)
時価総額 3,464,410百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
13,175
9/19 15:00
+365(2.85%)
時価総額 16,614,755百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
67,270
9/19 15:00
+1,460(2.22%)
時価総額 16,360,602百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
2,610.5
9/19 15:00
+125.5(5.05%)
時価総額 42,590,274百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7205 東証プライム
441.2
9/19 15:00
+16.2(3.81%)
時価総額 253,505百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
7342 東証グロース
1,198
9/19 15:00
+38(3.28%)
時価総額 70,361百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を手掛ける。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は40万人超。預かり資産は1兆2000億円超。24年2月に三菱UFJ銀行と資本業務提携。 記:2024/08/20
7649 東証プライム
2,491
9/19 15:00
+15(0.61%)
時価総額 473,273百万円
ドラックストア大手の「スギ薬局」を中核とする持株会社。東海エリアが地盤。核店舗を中心としたドミナント出店が特徴。店舗数は1700店舗超。関東や中部、関西、北陸等への出店に注力。27.2期売上高1兆円目標。 記:2024/05/17
7782 東証スタンダード
405
9/19 15:00
-2(-0.49%)
時価総額 2,779百万円
使い捨てコンタクトレンズの製造・販売を行う。シンシアワンデーSが主力商品。コンサルティング事業やシステム事業も手掛ける。シンシアワンデーSは売上順調。ユーザー等からの高評価で取り扱い店舗数が伸びる。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
7,673
9/19 15:00
+114(1.51%)
時価総額 9,964,848百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8227 東証プライム
7,890
9/19 15:00
-51(-0.64%)
時価総額 582,495百万円
総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」やベビー業態「バースデイ」等も。27.2期売上高7190億円目標。高価格帯商品の拡充などブランド力向上図る。 記:2024/05/06
8267 東証プライム
4,049
9/19 15:00
+33(0.82%)
時価総額 3,530,424百万円
流通大手。総合スーパーを軸に食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを展開。アセアンなどアジアでも事業展開。連結配当性向は30%目標。ヘルス&ウエルネスの進化、アジアシフトの加速等に取り組む。 記:2024/05/06
1,443
9/19 15:00
+25.5(1.8%)
時価総額 19,165,919百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8,946
9/19 15:00
+151(1.72%)
時価総額 12,297,986百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9519 東証プライム
984
9/19 15:00
+40(4.24%)
時価総額 89,687百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9843 東証プライム
22,080
9/19 15:00
-125(-0.56%)
時価総額 2,526,901百万円
家具・インテリア国内最大手。企画、原材料調達、製造、物流、販売の一貫体制を構築。アイテム数は約1万点。8割超が自社開発商品。島忠を傘下に収める。Nポルダなどは売上順調。26.3期買上客数2億人以上目標。 記:2024/06/13
9983 東証プライム
45,900
9/19 15:00
+1,080(2.41%)
時価総額 14,606,344百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,405
9/19 15:00
+209(2.55%)
時価総額 14,481,428百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17