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後場に注目すべき3つのポイント~ワクチン普及に向けた動きを好感

2020/12/16 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~ワクチン普及に向けた動きを好感 16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感 ・ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がネクソン<3659> ■日経平均は反発、ワクチン普及に向けた動きを好感 日経平均は反発。79.90円高の26767.74円(出来高概算5億5390万株)で前場の取引を終えている。 前日15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は337.76ドル高の30199.31ドル、ナスダックは155.02ポイント高の12595.06ポイントで取引を終了した。米ファイザーに続き、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンが今週中に許可されるとの期待に寄り付きから上昇し、その後、追加経済対策の合意成立への期待感もあり上げ幅を拡大した。米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でもワクチン普及に向けた動きが好感され、株価支援要因となった。一方、足元の感染拡大への懸念に加え、外為市場で1ドル=103円60銭台と昨日15時頃に比べ40-50銭ほど円高・ドル安に振れたことなどが株価の重しとなり、日経平均は次第に伸び悩んだ。 個別では、出光興産<5019>がTOBを実施すると発表した東亜石油<5008>がTOB価格2450円にサヤ寄せする形でストップ高買い気配となり、20年12月期の業績・配当予想を上方修正したツバキナカシマ<6464>がストップ高まで買われ、21年10月期営業利益が2.30億円予想と前期の5.01億円の赤字から黒字に転換する予想と発表した土屋HD<1840>、未定としていた20年12月期配当を40.00円とすると発表したSTIフードHD<2932>、21年5月期業績予想を上方修正した三協立山<5932>、今期の復配見通しや劣後ローンによる資金調達で1株価値の希薄化懸念が後退したパーク24<4666>、組込みパソコン関連企業を買収すると発表したPCIHD<3918>、生産性改善効果織り込む局面として国内証券が格上げしたアルプスアルパイン<6770>が上げた。 一方、業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が先行したVコマース<2491>、ツルハHD<3391>、アスクル <2678>、21年1月期営業利益が前期比10.0%増と発表し材料出尽くし感が台頭したエニグモ<3665>が下げた。 セクターでは、パルプ・紙、非鉄金属、その他金融業、鉱業、不動産業などが値上がり率上位。一方、ゴム製品、金属製品、医薬品、倉庫運輸関連、サービス業などが値下がり率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は48%となっている。 「怒涛のIPOラッシュ」が始まった。一昨日14日の当欄では、IPOラッシュとなるこの機会に、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数の今年の上昇率を比較し、「少し長いタイムスパンでは、グロース株のパフォーマンスがバリュー株より優位となるのかもしれない」と書いた。さらに長いタイムスパンではどうだろう。 2010年末から昨日までのほぼ10年間の上昇率は、TOPIXが98.2%、TOPIXグロースが146.4%(2.4倍)、TOPIXバリューが57.7%。パフォーマンスの差は歴然だ。毎年の年間上昇率の平均は、TOPIXが8.7%、TOPIXグロースが11.1%、TOPIXバリューが6.3%。年間で下落したのはこの10年でTOPIXが3回、TOPIXグロースが3回、TOPIXバリューが今年を含め4回。TOPIXグロースが年間パフォーマンスでTOPIXバリューを下回ったのは2016年(TOPIXグロースは2.7%下落、TOPIXバリューは1.1%下落)の1回のみとなっている。期間をより長くとれば、TOPIXグロースのパフォーマンスがTOPIXバリューよりも優位になりそうだということは言えそうだ。 なお、TOPIXグロース指数とTOPIXバリュー指数は連結PBRは定期的に銘柄入れ替えが行われ、TOPIXグロースはPBR(株価純資産倍率)上位銘柄、TOPIXバリューはPBR下位銘柄で構成される。TOPIXバリューは「割安株」の集合体と言うことはできそうだが、TOPIXグロースは必ずしも「成長株」とは言いにくい銘柄が多く含まれる可能性もある。また、銘柄の時価総額は考慮されており、「TOPIXバリュー=小型株」ということではない。最後に、長期間ではグロース株のパフォーマンスが良いと言っても、上記のように、TOPIXグロースの年間パフォーマンスはこの10年間で3度マイナスとなっている。決まりきった結論になるが、IPO銘柄への投資に際しては、銘柄選択と投資タイミングが最も重要だということだろう。前向きかつ慎重に臨みたい。 後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチン普及による経済活動正常化への期待の一方で、米ニューヨークで都市封鎖の可能性が伝えられるなど感染拡大による足元景気悪化が懸念され、強弱感が対立しており、ポジションを一方に傾けにくいムードとなっている。また、今晩米国で11月の小売売上高、12月のPMI速報値が発表され、日本時間の明朝4時にFOMCの結果発表、同4時30分にパウエルFRB議長の記者会見が予定されており、これらの結果、内容を見極めたいとする向きも多く、見送りムードが広がる可能性もありそうだ。 ■ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速 16日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。仲値にかけて国内勢の買いが入り103円70銭台に浮上したが、買い一巡後は失速。日経平均株価は前日終値を下回り、日本株安を嫌気した円買いに振れやすい。上海総合指数の軟調地合いも、円買いの支援材料となっている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円58銭から103円71銭、ユーロ・円は125円86銭から126円02銭、ユーロ・ドルは1.2145ドルから1.2155ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・土屋ホールディングス<1840>、共和コーポレーション<6570>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がネクソン<3659> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・11月貿易収支:+3668億円(予想:+5225億円、10月:+8717億円) 【要人発言】 ・財務省幹部 「日銀の外為特会からのドル購入はコロナ禍での極めて例外的な対応」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・11月消費者物価指数(前年比予想:+0.6%、10月:+0.7%) ・16:00 英・11月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.8%、10月:-1.4%) 《HH》
関連銘柄 16件
1840 東証スタンダード
214
10/9 15:00
±0(0%)
時価総額 5,516百万円
北海道地盤の住宅メーカー「土屋ホーム」を中核とする持株会社。積雪寒冷地域の高気密・断熱住宅に強み。リフォーム事業、不動産売買事業等も。不動産事業は不動産売買事業、分譲住宅や分譲マンションの引き渡しが順調。 記:2024/06/03
2491 東証プライム
1,150
10/9 15:00
+11(0.97%)
時価総額 39,642百万円
アフィリエイト広告等のマーケティングソリューションズ事業、ECモール向けクリック課金型広告等のECソリューションズ事業が柱。宿泊予約システム等も。新規事業領域、トラベルテック領域への投資加速を図る。 記:2024/05/16
2678 東証プライム
2,044
10/9 15:00
+34(1.69%)
時価総額 199,329百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。翌日配送を可能とする独自の物流基盤。ロハコが復調。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。総還元性向45%目標。 記:2024/09/08
2932 東証スタンダード
5,930
10/9 15:00
+180(3.13%)
時価総額 34,447百万円
水産食材特化の食品メーカー。水産原料素材の調達から製造・販売まで行う。セブン‐イレブングループ向け売上高比率が高い。オンラインショップの運営等も。セブン-イレブン向けデイリー食品は販売個数伸びる。 記:2024/06/17
3391 東証プライム
9,030
10/9 15:00
+161(1.82%)
時価総額 446,552百万円
ツルハ、くすりの福太郎、レデイ薬局などを傘下に収める持株会社。北海道札幌市に本社。グループ店舗数は2600店舗超。ウエルシアHDと経営統合に向けて協議。不採算店舗の積極閉店などで利益率の改善を図る。 記:2024/08/23
3659 東証プライム
2,778.5
10/9 15:00
-47.5(-1.68%)
時価総額 2,405,828百万円
PCオンラインゲーム、モバイルゲームを世界展開。NXC保有IPを活用したPCゲームの開発に強み。中国や韓国で人気タイトルを複数保有。北米及び欧州は売上伸長。「デイヴ・ザ・ダイバー」などが売上貢献。 記:2024/06/13
3665 東証プライム
322
10/9 15:00
+1(0.31%)
時価総額 13,731百万円
海外ブランド・ファッション通販サイト「BUYMA」を運営。豊富な品揃えなどが強み。「BUYMA TRAVEL」等も手掛ける。会員数は1140万人超。新サービス「BUYMA VINTAGE」で需要獲得図る。 記:2024/08/23
3918 東証スタンダード
1,013
10/9 15:00
+22(2.22%)
時価総額 10,456百万円
自動車関連や家電系組込みソフトウェア開発等を行うPCIソリューションズを中核とする持株会社。組込みPC・コントローラーの製造・販売なども。レスターと資本業務提携。高収益体質へのシフト等に取り組む。 記:2024/08/23
4666 東証プライム
1,856
10/9 15:00
+12(0.65%)
時価総額 317,465百万円
時間貸し駐車場「タイムズ」を運営。英国や豪州などにも進出。カーシェアが成長。レンタカーも。23.10期1Qは交通量回復により駐車場の稼働率改善。外出機会増でカーシェアも好調続く。通期最高業績・復配を計画。 記:2024/04/12
5008 東証スタンダード
3,140
12/12 15:00
±0(0%)
時価総額 39,074百万円
石油精製業、電力供給業を展開。出光興産グループ。主に関東地方へ石油製品を供給。京浜製油所は重油分解装置能力が強み。23.3期2Qは2桁の増収、営業増益。出光興産がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2022/11/06
5019 東証プライム
1,096.5
10/9 15:00
-29(-2.58%)
時価総額 1,633,044百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5932 東証プライム
738
10/9 15:00
+9(1.23%)
時価総額 23,288百万円
アルミ建材に強みを持つ総合建材メーカー。富山県高岡市に本社。アルミニウム・マグネシウム押出形材等のマテリアル事業、商業施設事業等も展開。27.5期売上高3800億円目標。事業ポートフォリオの最適化を図る。 記:2024/08/10
6464 東証プライム
700
10/9 15:00
-5(-0.71%)
時価総額 29,107百万円
ベアリング用ボール、ボールねじ、精密ローラー、遠心送風機などを製造。ベアリング用精密ボールで世界トップシェア。売上原価や販管費は減少。23.12期通期は営業黒字転換。24.12期は最終黒字転換を見込む。 記:2024/04/09
6570 東証スタンダード
810
10/9 12:41
-2(-0.25%)
時価総額 4,925百万円
長野県中心にアミューズメント施設を展開。アミューズメント機器販売事業、広告代理店業なども。景品ゲーム機や景品の需要増などにより、アミューズメント機器販売事業は売上伸長。24.3期3Q累計は業績堅調。 記:2024/04/13
6770 東証プライム
1,546.5
10/9 15:00
+17(1.11%)
時価総額 339,118百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
9983 東証プライム
50,710
10/9 15:00
+570(1.14%)
時価総額 16,136,987百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10