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後場に注目すべき3つのポイント~メジャーSQ通過でも個人の「幕間つなぎ」売買は活発

2020/12/11 12:56 FISCO
*12:56JST 後場に注目すべき3つのポイント~メジャーSQ通過でも個人の「幕間つなぎ」売買は活発 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、メジャーSQ通過でも個人の「幕間つなぎ」売買は活発 ・ドル・円は弱含み、日本株安でクロス円は下落 ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は続落、メジャーSQ通過でも個人の「幕間つなぎ」売買は活発 日経平均は続落。143.50円安の26612.74円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。 10日の米株式市場でNYダウは続落し、69ドル安となった。週間の失業保険申請件数が前週から大幅に増加し、景気回復が停滞するとの懸念が強まった。ただ、食品医薬品局(FDA)が早ければ11日にも新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可を出すとの見通しや、ムニューシン財務長官が追加経済対策を巡る協議でかなりの進展があったと報告したことを受けて下げ渋った。また、東京市場では先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買もあり、本日の日経平均は23円安からスタートすると、その後一転して一時26819.41円(63.17円高)まで上昇。しかし、その後は為替相場が一時1ドル=103円台まで円高に振れるとともに売りが出て、26553.01円(203.23円安)まで下落する場面があった。なお、SQ値は概算で26713.47円となっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が4%超の下落。MBO(経営陣が参加する買収)実施の思惑から大きく買われてきたが、日足チャート上で前日に長いひげを付けたこともあり、利益確定売り優勢となっている。その他ではダイキン<6367>が2%超下落し、ファーストリテ<9983>や信越化<4063>もさえない。また、決算が嫌気されたサムコ<6387>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 一方、任天堂<7974>とエムスリー<2413>が2%超、トヨタ自<7203>が4%超の上昇となっている。値がさグロース(成長)株は前日の米ハイテク株高が支援材料。また、トヨタ自は環境車シフトが進むなかで強みを発揮するとの期待を集めているようだ。その他ではソニー<6758>やソフトバンク<9434>がしっかり。決算が好感された三井ハイテク<6966>はストップ高を付けており、アイモバイル<6535>もストップ高水準での買い気配となっている。 セクターでは、海運業、その他金融業、パルプ・紙などが下落率上位。半面、輸送用機器、その他製品、空運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の47%、対して値上がり銘柄は48%となっている。 本日の東京市場ではSQ算出に絡んだ売買が一巡すると、日経平均が一時200円を超える下落となった。メジャーSQ通過に伴い良好な需給状況は終わりとの見方もあったことから、短期的に売りが出るのもやむを得ないだろう。米経済対策を巡る不透明感、為替相場の円高進行なども相場の重しとなっている。 とはいえ、日経平均は大きく下押しすることもなく、引き続き26600円台に位置する5日移動平均線レベルでの推移だ。東京証券取引所が10日に発表した12月第1週(11月30日~12月4日)の投資部門別売買状況を見ると、外国人投資家はそれぞれ現物株を1972億円買い越し(前週は4244億円買い越し)、東証株価指数(TOPIX)先物を400億円売り越し(同売り買い均衡)、日経平均先物を1500億円売り越し(同700億円売り越し)していた。年末前の休暇ムードが強まるなかで、「現物株の買い入れやTOPIX先物の買い戻しは一巡、日経平均先物は短期筋が利益確定売り」という従来当欄で推定していたとおりの動きだ。相場上昇を主導する海外勢の積極的な取引参加は期待しづらいだろう。 一方、個人投資家は現物株を1046億円買い越した(同4973億円売り越し)。これも「上値追いとなった値がさグロース株中心に個人投資家が売買を活発化させた」との当欄での見方と整合的だ。また、一部メディアが算出・報じている4日申し込み時点の信用評価損益率は-12.37%と、前週(-12.35%)から小幅な悪化にとどまった。個人投資家のセンチメントはなお良好で、その積極的な売買が相場全体を支えているのだろう。前日までのソフトバンクG、それに本日のトヨタ自などの盛り上がりからもそれが窺える。 スケジュール的にも、来週15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、17~18日に日銀金融政策決定会合と日米の金融イベントが控えており、やはり相場全体に大きな方向感が出てくることは期待しづらいだろう。日経平均は節目の27000円を前に一進一退となるだろうが、15日から始まる「IPO(新規株式公開)ラッシュ」を前に、個人投資家による幕間つなぎ的な物色が支えとなりそうだ。 ■ドル・円は弱含み、日本株安でクロス円は下落 11日午前の東京市場で、ドル・円は弱含み。日経平均株価は前日比100円超安の軟調地合いで日本株安を嫌気した円買いに振れ、主要通貨を下押し。また、ドル売りの流れも続きユーロ・ドルの上昇で、ドル・円は104円を割り込む水準に値を下げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円93銭から104円28銭、ユーロ・円は126円27銭から126円61銭、ユーロ・ドルは1.2137ドルから1.2160ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・メディア工房<3815>、鎌倉新書<6184>など、10銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ラガルドECB総裁会見ポイント 「PEPPの購入枠、全額は使用されない」 「新型ウイルス第2波の影響で、ユーロ圏の経済は第4四半期にマイナス成長となる可能性が強い」 「不透明性が高く、必要とあれば全手段修正する準備」 「ワクチンなどが行き渡るには時間がかかる、21年末まで」 「リスクは依然下方に傾斜」 【経済指標】 米・11月消費者物価指数:前年比+1.2% (予想:+1.1%、10月:+1.2%) 米・11月消費者物価コア指数:前年比+1.6% (予想:+1.5%、10月:+1.6%) 米・11月消費者物価指数:前月比+0.2% (予想:+0.1%、10月:0.0%) <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・11月消費者物価指数改定値(速報値:前年比-0.3%) ・16:00 英中銀金融安定報告書 ・EU首脳会議(最終日) 《HH》
関連銘柄 14件
2413 東証プライム
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時価総額 1,178,286百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
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デジタルコンテンツ配信会社。占いがメインのコンテンツを配信。通話アプリ「きゃらデン」、ゴルフマッチングサービス「CarryGo!」等も手掛ける。デジタルコンテンツは従量課金コンテンツの強化などを図る。 記:2024/04/29
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時価総額 12,399,777百万円
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時価総額 21,359百万円
終活関連サイト運営会社。葬祭やお墓、仏壇、相続等のポータルサイトを運営。月刊「仏事」の出版等も行う。主力サイトが堅調。いい相続、いい介護事業等の順調な成長が寄与。提携自治体も拡大。 記:2024/05/21
6367 東証プライム
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-150(-0.77%)
時価総額 5,695,205百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
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時価総額 27,949百万円
電子部品製造装置メーカー。薄膜技術をコアに、CDV装置やエッチング装置、洗浄装置を展開。電子部品分野やヘルスケア関連分野は売上伸び悩むが、主力の化合物半導体分野などは好調。24.7期2Qは増収増益。 記:2024/04/09
6535 東証プライム
536
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時価総額 32,775百万円
ふるさと納税サイト「ふるなび」の運営等を行うコンシューマ事業が主力。アドネットワーク、インフルエンサーマーケティング等のインターネット広告事業も。ふるなびはブランド認知度向上、プロモーション活動に注力。 記:2024/09/02
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2,815
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時価総額 17,574,321百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6966 東証プライム
890.3
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-9.5(-1.06%)
時価総額 175,686百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
7203 東証プライム
2,562
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時価総額 41,798,997百万円
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7974 東証プライム
7,878
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時価総額 10,231,080百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9434 東証プライム
189.5
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-2.6(-1.35%)
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通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9983 東証プライム
54,490
10/11 15:00
+3,130(6.09%)
時価総額 17,339,862百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,954
10/11 15:00
-87(-0.96%)
時価総額 15,427,330百万円
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