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後場に注目すべき3つのポイント~75日線レベルで攻防も買いづらさ

2019/3/8 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~75日線レベルで攻防も買いづらさ 8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に4日続落、75日線レベルで攻防も買いづらさ ・ドル・円は底堅い、111円半ばで押し目買い継続 ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035> ■日経平均は大幅に4日続落、75日線レベルで攻防も買いづらさ 日経平均は大幅に4日続落。313.26円安の21142.75円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。 7日の米株式市場でNYダウは200ドル安と4日続落し、3週間ぶりの安値となった。欧州中央銀行(ECB)によるユーロ圏経済成長見通しの下方修正を受けて欧州株が全面安となり、米国株も売りが先行。世界経済の減速懸念が意識され、終日軟調だった。為替相場はリスク回避目的の円買いにより1ドル=111円台半ばとやや円高方向に振れ、本日の日経平均はこうした動きを嫌気して116円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を広げる展開となった。前場中ごろを過ぎると21102.79円(353.22円安)まで下落する場面があった。東証1部の値下がり銘柄は全体の9割強。なお、先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)は概算で21348.40円となっている。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>など売買代金上位は全般軟調。トヨタ自<7203>などは小安い。任天堂<7974>が2%超下落したほか、東エレク<8035>やSUMCO<3436>、アドバンテス<6857>といった半導体関連株の下げが目立つ。また、今期業績予想の修正で赤字幅拡大が嫌気された川崎船<9107>が急落し、東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金上位ではルネサス<6723>が逆行高。前日の工場停止報道を受けた急落は行き過ぎとの見方が多く、売り一巡後に反発した。内需・ディフェンシブ系銘柄の一角に逃避資金が向かい、NTT<9432>は小じっかり。積水ハウス<1928>は今期増益見通しを受けて買われた。また、防衛関連の石川製<6208>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、全33業種がマイナスとなり、海運業、保険業、証券、機械、非鉄金属が下落率上位だった。 週前半から日米の株高一服が意識されつつあったが、週末にかけて日経平均は値を崩す格好となった。ECBによるユーロ圏経済成長見通しの下方修正で世界経済の減速懸念が広がり、市場環境は一変しつつある。個人の投資マインドに影響の大きい北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感も再燃し、マザーズ指数は3%超の下落で前場を折り返した。日経平均の日足チャートを見ると、21230円近辺に位置する25日移動平均線を割り込み、次は22020円近辺に位置する75日移動平均線レベルで下げ止まるかが焦点となる。 今晩の米国では2月雇用統計や1月住宅着工件数といった経済指標の発表が予定されており、これらを見極めたいとの思惑から積極的な買いが手控えられるなかで、先物の断続的な売りが相場の重しとなりそうだ。アジア市場も中国株など全般さえない。後場の日経平均は75日移動平均線レベルでの攻防となりそうだが、下に振らされる場面が出てくることも警戒しておきたい。 ■ドル・円は底堅い、111円半ばで押し目買い継続 8日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。日本株や中国株の大幅安を受け円買いに振れたが、押し目買いで111円半ば付近を維持した。 ドル・円は、米国株の続落を背景とした日本株安で円買いが先行。日経平均株価は前日比300円超安の軟調地合いとなったほか、上海総合指数もマイナス圏で推移。世界的な景気減速への警戒感からドルは111円40銭台に値を下げた。 ただ、111円半ば付近は押し目買い需要が観測され、ドルの下げは小幅にとどまった。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、日本株安を受けた円買い方向に振れやすい。ただ、引き続き押し目買いで、ドルは下げづらいだろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円45銭から111円65銭、ユーロ・円は124円87銭から124円90銭、ユーロ・ドルは1.1165ドルから1.1199ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ミサワホーム中国<1728>やオンコリスバイオファーマ<4588>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・麻生財務相 「今は新たな景気対策を考えていない」 【経済指標】 ・日・1月家計調査・消費支出:前年比+2.0%(予想:-0.5%、12月:+0.1%) ・日・10-12月期GDP2次速報:前期比年率+1.9%(予想:+1.7%、1次速報:+1.4%) ・日・1月経常収支:+6004億円(予想:+1610億円、12月:+4528億円) <国内> 国内 <海外> ・時間未定 中・2月輸出(前年比予想:-5.0%、1月:+9.1%) ・時間未定 中・2月輸入(前年比予想:-0.6%、1月:-1.5%) ・12:00 パウエル米FRB議長が討論会参加(金融政策正常化関連) ・16:00 独・1月製造業受注(前月比予想:+0.5%、12月:-1.6%) 《HH》
関連銘柄 15件
1728 JQスタンダード
320
7/27 15:00
±0(0%)
時価総額 3,693百万円
岡山地盤のハウスメーカー。ミサワホームの戸建住宅を中国地方で展開。医療・介護や保育施設の建築から運営等も。21.3期通期は大幅増益。ミサワホームのTOB成立により、21年7月28日付けで上場廃止予定。 記:2021/07/16
1928 東証プライム
3,532
11/22 15:30
+46(1.32%)
時価総額 2,418,300百万円
ハウスメーカー大手。戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業、賃貸住宅管理事業、国際事業が柱。建築・土木事業、仲介・不動産事業等も展開。戸建住宅事業では大空間リビング、次世代室内環境システムなどが好評。 記:2024/10/22
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(0.36%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
703
11/22 15:30
+67(10.53%)
時価総額 16,044百万円
新規抗がん剤「テロメライシン」の開発を行う創薬バイオ企業。HIV治療薬やウイルス感染症治療薬、神経難病治療薬の開発等も。富士フイルム富山化学と販売提携契約締結。テロメライシンに経営リソースを集中。 記:2024/07/08
6208 東証スタンダード
1,528
11/22 15:30
+6(0.39%)
時価総額 9,758百万円
段ボール製函印刷機や段ボール重量包装機、合撚糸機などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。1921年創業。石川県白山市に本社。レンゴーが筆頭株主。作業効率化及びコスト削減による原価低減図る。 記:2024/10/20
2,012
11/22 15:30
-3(-0.15%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(-0.12%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(0.66%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(-0.45%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(2.16%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(-1.55%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(-0.57%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(1.13%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(0.42%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17