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後場に注目すべき3つのポイント~押し目買いの手掛けづらさ意識

2019/3/6 12:40 FISCO
*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント~押し目買いの手掛けづらさ意識 6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、押し目買いの手掛けづらさ意識 ・ドル・円は下げ渋り、豪ドル・円の下落に反応 ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、アステラス製薬<4503> ■日経平均は続落、押し目買いの手掛けづらさ意識 日経平均は続落。123.18円安の21603.10円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えている。 5日の米株式市場でNYダウは13ドル安と小幅に続落。中国が2019年の国内総生産(GDP)成長率目標を引き下げたことを受けて売りが先行すると、米中通商交渉の動向を見極めたいとの思惑からもみ合う展開となった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで67円安からスタートすると、先物の断続的な売りで下げ幅を広げ、前場中ごろには21556.12円(170.16円安)まで下落する場面があった。売り一巡後も押し目買いの動きは鈍く、安値圏でのもみ合いとなった。東証1部の値下がり銘柄は全体の5割強となっている。 個別では、ファーストリテ<9983>が3%下落して日経平均を約61円押し下げた。前日に決算を受けて大きく売られたピジョン<7956>が本日も大幅続落し、SUMCO<3436>や大東建<1878>も下げが目立った。大東建については一部報道を嫌気した売りが出ているようだ。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、武田薬<4502>などが軟調で、トヨタ自<7203>やキーエンス<6861>は小幅に下落。また、くら<2695>は第1四半期の減益決算や2月既存店売上の低迷が嫌気されて急落し、東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>や楽天<4755>が堅調で、ZOZO<3092>、ソニー<6758>、村田製<6981>は小幅に上昇。サイバー<4751>は4%超高と上げが目立った。また、防衛関連として物色が向かった石川製<6208>や「ハローキティ」のハリウッド映画化が買い材料視されたサンリオ<8136>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、医薬品、小売業、石油・石炭製品などが下落率上位。反面、海運業、その他製品、サービス業などが上昇率上位だった。 本日は朝方から売りが先行し、日経平均は3ケタの下落で前場を折り返した。ファーストリテ1銘柄の押し下げ幅が大きい印象はある。アジア市場では中国・上海株などが底堅く推移しており、後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れの思惑も広がるため、一段と売り込まれる流れとはならないだろう。とはいえ、米中通商協議が佳境を迎えるなかで米国株に上げ一服感が出てきており、積極的な押し目買いは手掛けづらい。中国を中心とした世界経済の減速懸念も株式相場の重しで、今晩発表される米国の2月ADP雇用統計、12月貿易収支などの内容を見極めたいとの思惑が出てくるだろう。前場の東証1部売買代金は概算で8400億円にとどまっており、投資家の手控えムードが窺える。後場の日経平均はマイナス圏でもみ合う展開が続きそうだ。 本日はマザーズ指数も4日ぶりに反落している。前日に相場のけん引役となったサンバイオ<4592>を中心に利益確定売りが優勢。一方でジーニー<6562>などが値を飛ばしており、個人投資家の物色意欲は根強いとみられるが、相場全体の地合い睨みでといったところだろう。 ■ドル・円は下げ渋り、豪ドル・円の下落に反応 6日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。豪経済指標の下振れを受けた豪ドル・円の下落に下押しされたが、ドルは押し目買いでやや値を戻した。 ドル・円は、朝方から前日NY終値付近で推移していたが、日経平均株価の下げ幅拡大で円売りは後退。また、豪10-12月期国内総生産(GDP)の予想以上の鈍化を嫌気した豪ドル・円の下げが、ドル・円を下押しした。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いとなり、やや円買いに振れやすい。ただ、豪ドル・円の下落を手がかりとしたドル・円の下げは一服。111円半ば以下は押し目買い需要で下値の堅さが意識され、ドルは目先も下げにくい見通し。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円73銭から111円91銭、ユーロ・円は126円26銭から167円73銭、ユーロ・ドルは1.1298ドルから1.1312ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・文教堂グループホールディングス<9978>やジーニー<6562>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ファーストリテ<9983>、アステラス製薬<4503> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・原田日銀審議委員 「予想以上に景気が悪化すれば追加的緩和措置が必要になる」 「物価は今後消費増税の影響を含めて表現することが適当」 ・ロウ豪準備銀総裁 「今年利上げを行るシナリオは考えにくい」 【経済指標】 ・豪・10-12月期GDP:前年比+2.3%(予想:+2.6%、7-9月期:+2.8%) <国内> ・14:00 原田日銀審議委員会見 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 21件
1878 東証プライム
16,670
11/25 15:30
-610(-3.53%)
時価総額 1,148,880百万円
建物賃貸国内最大手。賃貸住宅管理戸数、賃貸仲介件数などで業界トップ。一括借上の賃貸経営受託システムが強み。投資マンションの販売等も。中計では27.3期売上高2兆円目標。不動産開発事業の拡大等に注力。 記:2024/06/09
2695 東証プライム
3,895
11/25 15:30
+55(1.43%)
時価総額 161,253百万円
回転寿司チェーン「無添 くら寿司」を国内外で展開。大阪府堺市に本社。化学調味料など添加物を排除した商品を提供。出店形態は直営店のみ。店舗数は国内外で660店舗超。国内では人気アニメ等とのコラボ企画実施。 記:2024/09/01
3092 東証プライム
4,700
11/25 15:30
-51(-1.07%)
時価総額 1,412,228百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3436 東証プライム
1,301.5
11/25 15:30
+48.5(3.87%)
時価総額 455,753百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4502 東証プライム
4,154
11/25 15:30
+41(1%)
時価総額 6,608,756百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4503 東証プライム
1,572
11/25 15:30
+10(0.64%)
時価総額 2,844,790百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4592 東証グロース
979
11/25 15:30
+14(1.45%)
時価総額 67,188百万円
再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行う。中枢神経系疾患が主な対象。細胞治療薬「SB623」が主要開発品。ヒト体性幹細胞加工製品「アクーゴ脳内移植用注」は日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。 記:2024/10/11
4751 東証プライム
1,015.5
11/25 15:30
+7(0.69%)
時価総額 514,192百万円
インターネット広告事業が主力。運用型広告で国内首位。検索連動型広告に強み。ABEMA等のメディア事業、ゲーム事業、投資育成事業等も手掛ける。ABEMAはスポーツコンテンツの拡充、マネタイズを強化。 記:2024/08/26
4755 東証プライム
883.3
11/25 15:30
+3.9(0.44%)
時価総額 1,900,461百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
6208 東証スタンダード
1,509
11/25 15:30
-19(-1.24%)
時価総額 9,636百万円
段ボール製函印刷機や段ボール重量包装機、合撚糸機などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。1921年創業。石川県白山市に本社。レンゴーが筆頭株主。作業効率化及びコスト削減による原価低減図る。 記:2024/10/20
6562 東証グロース
1,541
11/25 15:30
+16(1.05%)
時価総額 27,824百万円
広告収益や広告効果を最大化するプラットフォームを提供する広告プラットフォーム事業が主力。マーケティングSaaS事業、海外事業も手掛ける。広告プラットフォーム事業ではエンタープライズ層の開拓などを進める。 記:2024/06/29
6758 東証プライム
2,977.5
11/25 15:30
+29.5(1%)
時価総額 18,588,824百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
66,670
11/25 15:30
+1,010(1.54%)
時価総額 16,214,677百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,563.5
11/25 15:30
+1.5(0.06%)
時価総額 5,102,936百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,694.5
11/25 15:30
+30(1.13%)
時価総額 42,559,592百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7956 東証プライム
1,475
11/25 15:30
+9(0.61%)
時価総額 179,438百万円
ベビー用品メーカー。哺乳びんで世界トップシェア。介護用品や老化予防用品、認可保育園の運営等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。電動鼻吸い器など新商品は国内販売順調。新規市場への参入等を積極的に検討。 記:2024/07/28
7974 東証プライム
8,199
11/25 15:30
+33(0.4%)
時価総額 10,647,959百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8136 東証プライム
5,030
11/25 15:30
+128(2.61%)
時価総額 428,234百万円
「ハローキティ」を主力とするキャラクタービジネスを手掛ける。サンリオショップの運営、ライセンスビジネス、テーマパークビジネス等を行う。キャラクター開発力が強み。IPポートフォリオの拡充等に取り組む。 記:2024/07/07
51
11/25 15:30
+1(2%)
時価総額 2,212百万円
書籍や雑誌、文具、雑貨、ホビー商品等を扱う「文教堂書店」をチェーン展開する文教堂が中核の持株会社。プログラミング教育等も。書店事業では不採算店舗の閉店実施。トレーディングカードなどの売上拡大図る。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(3.49%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
+288(3.35%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17