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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米中合意織り込みも中国景気対策に期待感

2019/3/5 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米中合意織り込みも中国景気対策に期待感 5日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米中貿易交渉の合意を織り込む動きが広がり、これまでの進展期待の円売りは一服。ただ、中国政府が全国人民代表大会(全人代)で打ち出した景気対策への期待感などで、リスク回避的な円買いは後退しそうだ。 前日の欧米市場で、米中通商協議に関しハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が合意は近いとの見解を示し、リスク選好的な円売りが強まった。その後、合意を織り込む動きが広がり、今後の行方を見極める展開となり、株安や米10年債利回りの低下を背景にドル買い・円売りは徐々に縮小。本日のアジア市場では、前日の米株安を受けた日本株安のほか、中国の2月財新サービス業PMIの大幅低下で、ドル・円は111円70銭台に下げる場面もあった。ただ、111円半ば以下に観測される国内勢を中心としたドル買いオーダーで下値は堅いとの見方から、ドルの下落は小幅にとどまった。 この後の海外市場でも、アジア市場と同様の値動きを想定したい。中国政府は本日開幕した全人代で2019年の経済成長率の目標を6.0-6.5%とした。昨年から引き下げられたものの、国際通貨基金(IMF)が1月に発表した世界経済の見通しで中国の成長率を6.2%と予想していることで、市場へのネガティブな影響は限定的となった。同時に中国政府が発表した景気テコ入れ策を受け上海総合指数は上昇に転じ、株高を背景に円売りに振れやすい展開となりそうだ。ただし、トランプ米大統領のドル高けん制発言や米国景気の減速懸念、利上げ休止への思惑が引き続きドルの上昇を抑制しよう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:55 独・2月サービス業PMI改定値(予想:55.1、速報値:55.1) ・18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI改定値(予想:52.3、速報値:52.3) ・18:30 英・2月サービス業PMI(予想:49.9、1月:50.1) ・18:30 南ア・10-12月期GDP(前年比予想:+0.6%、7-9月期:+1.1%) ・19:00 ユーロ圏・1月小売売上高(前月比予想:+1.3%、12月:-1.6%) ・22:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(経済見通し) ・23:30 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がミネソタ州上院で証言 ・23:45 米・2月サービス業PMI改定値(予想:56.2、速報値:56.2) ・24:00 米・2月ISM非製造業景況指数(予想:57.4、1月:56.7) ・24:00 米・12月新築住宅販売件数(予想:60.0万戸、11月:65.7万戸) ・24:35 カーニー英中銀総裁が貴族院で証言 ・01:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演 ・04:00 米・1月財政収支(予想:+120億ドル、18年1月:+492.37億ドル) 《FA》