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金相場を動かすイスラム教徒とインド人~もっと知りたい商品先物取引(高井ひろえ)
2018/12/4 13:25
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*13:25JST 金相場を動かすイスラム教徒とインド人~もっと知りたい商品先物取引(高井ひろえ) こんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。 「金に投資をしている人」といえば、みなさんはどんな人を思い浮かべますか?例えば、お城のような家に住んでいる大富豪かもしれません。その倉庫には金の延べ棒がたくさんあることが想像できます。他には、金のネックレスを持っている人。父が若いころ、投資兼ファッションを目的とした18金のネックレスが流行ったと聞いたことがあります。このように様々な想像ができるかと思いますが、今後、中長期的に投資人口が増えると思われる層があります。それは「ムスリム(イスラム教徒)」の人たちです。 ムスリムは世界に約16億人いるといわれています。これは、国別人口ランキング1位の中国と比較しても多い数字です。そのムスリム世界で金への投資需要が膨らめば、金相場を大きく押し上げそうだというイメージが湧きますよね。 この背景には、2016年にイスラム法に基づく金への投資基準が明確化され、金のETFや鉱山株投資、純金積み立てなど現物に裏付けられた金の投資商品が認められたことがあります。それまで、もちろん宝飾品や現物を買うことは認められていたのですが、投資商品としての金の購入は認められていませんでした。なので、この基準の明確化をきっかけに、多くの投資家が市場に入ってくるのではないかと期待されているのです。 ■ ムスリムと相性のよいゴールド そもそもムスリムと金の相性は良く、宝飾品としての金需要を持つ国のトップ10に6カ国もイスラム圏の国が入っています。ただ、金ETFの解禁と同時に一気に資金が流入し金価格が跳ね上がるというわけではありませんでした。なぜなら、金への投資商品を投資家が認知するのにも時間を要したからだと考えられます。 なお、金に関連した投資商品のムスリムへの普及状況としては、ムスリム向けの金への投資商品が作り出されるなど現地化が進んでいます。2017年までは国際的に提供されている投資商品がイスラム法の適格商品となっていましたが、2018年に入ってからはイスラム圏の金融機関が組成したものも適格商品として現れてきました。これにより現地の投資家は馴染みを感じ、金への資金の動きも早くなっていくという見方もあります。 ■ インドの金需要はますます伸びる もう1つ注目したい潜在的な金需要を持つ層はインド人です。インドでは物品税の導入など金購入の抑制につながる政策を打ち出しているにも関わらず、金需要が世界第2位で700トン台にのぼります。逆風ながらもこの根強い需要。これはどういった要因で増えていくのでしょうか。WGC(ワールドゴールドカウンシル)のインドレポートでは長期的・短期的な要因が紹介されていました。 まず、長期的な要因としては、国民所得。これが1%伸びると、金需要は1%伸びるとのことです。中間階級、つまり金を買える人が増えていることが価格を下支えしています。国民所得はこれからも伸びていく見込みであることから、過去にインドが何の制限要因もないときに叩き出した1000トンほどの需要に回復するのも夢でもないという見方もあります。 ■ 嫁入り道具としてのゴールドとモンスーン 個人的な感覚として「所得が上がると金を買う」という発想はなかなか持ちにくいのですが、なぜインドの場合比例する格好となっているのでしょうか。インドでは結婚の際に嫁入り道具として金を持っていき、将来に備えるという習慣があります。インドでは歴史的に為政者が入れ替わるたびに貨幣の価値がゼロになるということを繰り返してきているため、それでも価値を保ち続けてくれる金への信仰が強いのです。 また現状インドの通貨が不安定ということからも、資産保全に金を購入する動きが顕著なのです。そして、金が買われる短期的な要因は「モンスーン」です。モンスーンの雨量が1%上がると金需要は0.5%上がるという統計があります。モンスーンの雨量により、秋の農作物の収穫高は変わってきます。インドの国民の半分以上は農民で、かつインドにおいて秋は婚礼の季節なので、農村部での秋の収入が増えると金を買う動きも加速します。 日本の生活の範囲内では考えつかないような世界各地の特有の事情により金の価格が変化していることがわかり、興味深いですね。次回のコラムでも、商品価格の動きとその要因についてお伝えしてまいります。 フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ 《HH》
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