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後場に注目すべき3つのポイント~目先の利益確定で想定内の調整か

2018/12/4 12:37 FISCO
*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント~目先の利益確定で想定内の調整か 4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は8日ぶり反落、目先の利益確定で想定内の調整か ・ドル・円は弱含み、米金利の低下で売り先行 ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はアステラス製薬<4503> ■日経平均は8日ぶり反落、目先の利益確定で想定内の調整か 日経平均は8日ぶり反落。155.89円安の22418.87円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け3日の米株式市場でNYダウは続伸し、287ドル高となった。1日の米中首脳会談で米国が中国に対する追加関税の発動を90日間猶予することなどが決まり、貿易摩擦への懸念後退からアジア・欧州株が全面高となった流れを引き継いだ。一方、米長期金利の低下を受けて為替相場は1ドル=113円台前半から半ばと円安進行が一服。東京市場では米中貿易摩擦への懸念後退は前日に織り込み済みでもあり、本日の日経平均は40円安からスタートすると、下げ幅を広げる展開となった。前日までの7営業日で日経平均は計1067円上昇していたため、目先の利益を確定する売りが出た。 個別では、任天堂<7974>が4%超安で前場を折り返したほか、昭電工<4004>、ファナック<6954>、SUMCO<3436>、東海カーボ<5301>の下げが目立った。その他売買代金上位も三菱UFJ<8306>、ソニー<6758>、武田薬<4502>など全般さえない。トヨタ自<7203>は小幅に下げた。また、決算発表のピジョン<7956>や伊藤園<2593>、目標株価引き下げ観測の川崎船<9107>などが売られた。一方、日経平均寄与度の大きいソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>、資生堂<4911>などは小じっかり。前日に好決算を受けてストップ高水準まで買われたトリケミカル<4369>は本日も大幅続伸で東証1部上昇率トップ。グレイス<6541>やオロ<3983>も上位に顔を出した。セクターでは、海運業、石油・石炭製品、その他製品などが下落率上位で、その他も全般軟調。半面、精密機器と空運業のみ小幅に上昇した。 日経平均は3ケタの下落で前場を折り返したが、前日までの7営業日で1000円あまり上昇していたため、想定内の調整と捉えられる。米中の貿易戦争は「一時休戦」となったに過ぎず、先行き懸念が完全に払拭されたわけでないとの指摘は妥当だろう。また、過去最大級のIPO(新規株式公開)として注目される今月19日上場のソフトバンク<9434>は今週からブックビルディング(BB)期間に入っており、需要堅調のようだ。BB申込みのための資金確保を目的に、個人投資家から保有株の売りが出やすいところでもある。 しかし、ひとまず米中摩擦への懸念が後退したことは年末高への期待を誘っているようだ。中国市場では上海総合指数が比較的底堅く推移しており、後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが期待されるとあって、日経平均も押し目買いが入り下げ渋る展開となる可能性がある。チャート上では22350円近辺に位置する5日移動平均線を割り込まなければ、戻り歩調維持が期待されるところだろう。 ■ドル・円は弱含み、米金利の低下で売り先行 4日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米長期金利の低下やアジア株安を手がかりに、ドルは113円20銭台に値を下げた。 ドル・円は、米10年債利回りが節目の3%を大きく割込み、先安観もあるためドル売り先行。また、日経平均株価や上海総合指数のマイナス圏推移で、株安を警戒した円買いに振れやすい地合いとなった。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、日経平均の後場下げ幅拡大への警戒から円買い基調となっている。また、欧米株式先物の軟調推移で今晩の欧米株安も見込まれており、目先も円買いを支援しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円28銭から113円66銭、ユーロ・円は128円73銭から129円04銭、ユーロ・ドルは1.1350ドルから1.1369ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・タカギセイコー<4242>やインサイト<2172>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はアステラス製薬<4503> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・11月マネタリーベース:前年比+6.1%(10月: +5.9%) ・豪・7-9月期経常収支:-107億豪ドル(予想:-102億豪ドル、4-6月期:-135億豪ドル) <国内> 特になし <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(1.50%に据え置き予想) ・英国議会でEU離脱合意の審議開始 《HH》
関連銘柄 22件
2172 札証
374
11/27 0:00
±0(0%)
時価総額 600百万円
北海道地盤の広告会社。マスメディア広告や新聞折込広告の企画・制作、観光コンサル等を行う広告・マーケティング事業が柱。債権投資事業等も。広告・マーケティング事業ではふるさと納税事業の拡大などに注力。 記:2024/10/11
2593 東証プライム
3,123
11/27 15:30
-37(-1.17%)
時価総額 278,609百万円
清涼飲料メーカー。国内緑茶飲料市場でトップシェア。お~いお茶が主力。タリーズコーヒージャパンを傘下に収める。米国など海外展開も。中計では27.4期ROE10%以上目標。お~いお茶のグローバル化等に注力。 記:2024/06/04
3436 東証プライム
1,210
11/27 15:30
-22.5(-1.83%)
時価総額 423,712百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3983 東証プライム
2,548
11/27 15:30
+67(2.7%)
時価総額 41,165百万円
クラウドERP「ZAC」などクラウド型統合基幹業務システムの提供を行うクラウドソリューション事業が主力。マーケティングソリューション事業も展開。クラウドソリューション事業では契約ライセンス数が増加傾向。 記:2024/08/29
4,155
11/27 15:30
+163(4.08%)
時価総額 768,264百万円
昭和電工、旧日立化成が統合した機能性化学メーカー。半導体・電子材料、石油化学等のケミカルが柱。自動車部品、セラミックス等も。半導体後工程材料で世界トップシェア。事業ポートフォリオ改革等に取り組む。 記:2024/10/13
4242 東証スタンダード
1,380
11/27 15:30
-17(-1.22%)
時価総額 3,894百万円
自動車やOA機器向けの樹脂成形品を製造・販売。自動車のパワトレ部品や軽量化部品の開発に注力。ホンダ・スズキなどが主要取引先。海外売上が約5割。国内回復、海外も伸びる。インドのJRG社と技術支援契約締結。 記:2024/06/08
4369 東証プライム
2,784
11/27 15:30
+18(0.65%)
時価総額 90,477百万円
半導体向け高純度化学材料が主力。光ファイバー用材料や太陽電池用材料等も。山梨県上野原市に本社。開発から製造まで全ての工程を内製化。27.1期売上高226億円目標。半導体製造用化学化合物の生産能力向上図る。 記:2024/07/26
4502 東証プライム
4,093
11/27 15:30
-39(-0.94%)
時価総額 6,511,709百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4503 東証プライム
1,567
11/27 15:30
-5(-0.32%)
時価総額 2,835,742百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4911 東証プライム
2,806
11/27 15:30
-29.5(-1.04%)
時価総額 1,122,400百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5301 東証プライム
908.9
11/27 15:30
-13(-1.41%)
時価総額 204,451百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。ファインカーボン及び工業炉に積極投資。26.12期売上高4580億円目標。 記:2024/10/20
18
2/25 15:00
+1(5.88%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(1.17%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
3,973
11/27 15:30
-205(-4.91%)
時価総額 3,954,800百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(-3.62%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7956 東証プライム
1,458
11/27 15:30
-25(-1.69%)
時価総額 177,370百万円
ベビー用品メーカー。哺乳びんで世界トップシェア。介護用品や老化予防用品、認可保育園の運営等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。電動鼻吸い器など新商品は国内販売順調。新規市場への参入等を積極的に検討。 記:2024/07/28
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(2.62%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,768
11/27 15:30
-26.5(-1.48%)
時価総額 23,482,567百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
1,990
11/27 15:30
-65.5(-3.19%)
時価総額 1,343,592百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9434 東証プライム
190.9
11/27 15:30
-0.5(-0.26%)
時価総額 9,101,992百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9983 東証プライム
51,190
11/27 15:30
-260(-0.51%)
時価総額 16,289,733百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,981
11/27 15:30
+137(1.55%)
時価総額 13,202,025百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17