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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米FRB利上げ打ち止めを意識

2018/12/3 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米FRB利上げ打ち止めを意識 3日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米トランプ政権が中国への制裁関税引き上げを見送ったことが好感され、円売りに振れやすい。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の来年の利上げペース鈍化への思惑から、利益確定のドル売りに押される場面もありそうだ。 焦点となっていた前週末の米中首脳会談で、トランプ政権は来年1月1日に予定していた中国からの輸入製品の10%から25%への引き上げを見送ることを決めた。知的財産権侵害などの協議に関しては継続する方向で全面解決に至ったわけではないが、米中の通商摩擦激化はいったん回避。それを受け、本日のアジア市場で警戒の円買いが後退し、ドル・円は113円80銭台まで強含んだ。 ただ、その後失速している。11月7-8日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ停止時期などを議論したことが前週公表された議事要旨で明らかになった。それ以降、FRBの利上げペース鈍化への思惑から、ドル売りに振れやすい地合いが続く。本日の欧米市場でも、米中対立回避を好感した円売りが先行しても、ドル・円は利益確定売りに押される展開となりそうだ。 今晩は複数のFRB当局者の発言機会があり、内容を注目したい。クラリダ副議長のTV・ラジオインタビューではハト派寄りの見解が予想される。一方、このところタカ派寄りの姿勢が目立っていたブレイナード理事は、債券市場関連の会合であいさつする予定。以前のような慎重なスタンスに回帰すれば、2020年までの利上げシナリオに懐疑的な見方が広がると予想する。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI改定値(予想:51.5、速報値:51.5) ・18:30 英・11月製造業PMI(予想:51.7、10月:51.1) ・20:30 クラリダ米FRB副議長TV&ラジオインタビュー ・22:00 クオールズ米FRB副議長が討論会参加(NY市外交評議会) ・23:15 ウィリアムズNY連銀総裁あいさつ(NY連銀主催の債券市場関連会合) ・23:45 米・11月製造業PMI改定値(予想:55.4、速報値:55.4) ・24:00 米・11月ISM製造業景況指数(予想:57.5、10月:57.7) ・24:00 米・10月建設支出(前月比予想:+0.4%、9月:0.0%) ・24:30 ブレイナード米FRB理事あいさつ(NY連銀主催の債券市場関連会合) ・03:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演(同行主催地域フォーラム) 《FA》