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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米FOMC議事要旨で利上げ方針見極め

2018/11/29 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米FOMC議事要旨で利上げ方針見極め 29日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。今晩公表される11月7-8日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が注目され、今後の利上げペース鈍化に思惑が広がれば、ドル売り再開の可能性があろう。 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は前日の講演で、政策金利は中立的水準を「わずかに下回る」と発言。中立金利について、FOMCメンバーは2.5-3.5%(目安は3%)とし、利上げは今年12月の後は来年3回と見込まれている。ただ、早期に中立的水準へ到達するなら、現時点での利上げ打ち止め時期は2020年から前倒しされる。そうした観測から、ドル・円は前日のNY市場で114円04銭と2週間ぶり高値圏から113円40銭台に急落。114円台乗せに失敗した影響もあり、本日のアジア市場では前日NY安値を下抜け、113円20銭台に値を下げた。日本株は堅調となったが、クロス円は欧州懸念などから弱含んだ。 こうした背景から、今晩はFOMC議事要旨が注目される。会合後の声明ではタカ派寄り姿勢を堅持したが、その後からクラリダ副議長などからハト派寄りの見解が目立つようになった。そのため、先行きの米国経済などについて前回会合より慎重な意見が強まった可能性があろう。パウエル議長が指摘したように、政策金利が中立水準に到達しつつあるとのトーンが議事要旨で示されれば、来年以降の利上げシナリオの修正(ペース鈍化)を見込んだドル売りが再開しそうだ。また、ボストン連銀主催の会合での討論会でシカゴやダラスなど5地区連銀の総裁が発言する予定であり、合わせて材料視されよう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:55 独・11月失業率(予想:5.1%、10月:5.1%) ・18:30 英・10月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.46万件、9月:6.53万件) ・18:30 南ア・10月生産者物価指数(前年比予想:+6.3%、9月:+6.2%) ・19:00 ユーロ圏・11月景況感指数(予想:109.1、10月:109.8) ・22:00 独・11月消費者物価指数(前年比予想:+2.4%、10月:+2.5%) ・22:30 米・10月個人所得(前月比予想:+0.4%、9月:+0.2%) ・22:30 米・10月個人消費支出(前月比予想:+0.4%、9月:+0.4%) ・22:30 米・10月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.9%、9月:+2.0%) ・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:22.4万件) ・24:00 米・10月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.5%、9月:+0.5%) ・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月7-8日開催分) ・04:00 ボストン連銀主催会合で討論会(シカゴ、ダラスなど5地区連銀総裁参加) 《FA》