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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、月末の調整のなか株価動向にらみ

2018/10/31 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、月末の調整のなか株価動向にらみ 31日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想したい。欧州通貨安や世界的な株高を背景にドル買い・円売りの流れが続く見通し。ただ、月末の調整売りが出やすいほか、株安への警戒感は根強く、ドル・円の上昇は限定的となりそうだ。 前日発表された米国の10月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は予想から大きく上振れ、ITバブルの全盛だった2000年当時の高水準に到達するなど、米国経済の強さが改めて示された。NYダウなど株価が反発して米10年債利回りが大きく上昇するなか、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続を見込んだドル買いが強まり、ドル・円は3週間ぶりに113円台を回復。本日のアジア市場でもその流れを受け継ぎ、113円前半を中心とした値動きとなっている。 ドル選好地合いは、今晩も維持される見通し。日銀は昨日と今日開催した金融政策決定会合での討議を踏まえ、緩和的な金融政策の維持を決定しており、目先も円売り基調に振れやすい。また、欧州通貨が売られやすい状況も、ドル買いを支援しよう。ドイツのメルケル首相が2021年に退陣する方向で、ユーロは当面売り圧力がかかりやすい。ブレグジットに伴う英国経済の懸念から、ポンドも下落基調となろう。 ただ、ドルが足元の水準からさらに大きく上昇するシナリオは描きづらい。株価は引き続き不安定で、前日急反発した米国株が再び下げれば、ドル買いは後退しやすい。また、10月最終日とあって、調整の売りも見込まれる。一方、目先の上値ターゲットである10月9日高値の113円39銭を上抜ければ、節目の114円台が視野に入るものの、同水準は非常に強い売り圧力により上値抵抗線として意識され、積極的なドル買いは抑えられそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・19:00 ユーロ圏・9月失業率(予想:8.1%、8月:8.1%) ・19:00 ユーロ圏・10月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.2%、9月:+2.1%) ・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+4.9%) ・21:00 南ア・9月貿易収支(予想:+42億ランド、8月:+88億ランド) ・21:15 米・10月ADP雇用統計(予想:+18.7万人、9月:+23.0万人) ・21:30 米・7-9月期雇用コスト指数(前期比予想:+0.7%、4-6月期:+0.6%) ・21:30 カナダ・8月GDP(前月比予想:0.0%、7月:+0.2%) ・22:45 米・10月シカゴ購買部協会景気指数(予想:60.0、9月:60.4) 《FA》