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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋り、米中摩擦や欧州懸念でドル選好も株安に警戒続く

2018/10/30 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋り、米中摩擦や欧州懸念でドル選好も株安に警戒続く 30日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米中通商摩擦の激化に観測が広がり、欧州通貨などからの逃避資金のドルへの流入が継続する見通し。一方、株価は依然として不安定で、株安に振れる可能性から警戒の円買いは残りそうだ。 報道によると、米トランプ政権は来月予定される中国との首脳会談で貿易赤字是正に向けた協力を得られない場合、中国からの全輸入品に制裁関税を発動する方針。また、米国は「安全保障上の利益に反する活動に従事する著しいリスク」を挙げ、中国の半導体メーカーの一部に輸出制限を設けた。そうした米中間の対立激化を背景に、世界経済の腰折れ懸念からドル選好地合いが強まりつつある。一方、ドイツのメルケル首相が2021年に退陣する意向で、欧州連合(EU)の求心力低下の思惑から、ユーロ・ドルは引き続き売られやすく、その点もドル買いを支援しそうだ。 本日のアジア市場で、米株式先物の反転から日経平均株価は大幅高となり、ドル・円は112円70銭台まで強含んだ。トランプ大統領が米国TVとのインタビューで、「対中貿易で素晴らしい取引を見込んでいる」と述べたことが株価反発の一因になったもよう。ただ、前日のNY株式市場では米中対立激化への懸念から株価が急激に失速し、ドルを押し下げる場面もあった。外為市場関係者の間では、株安への警戒感は払しょくされておらず、目先も円買いは根強く残りそうだ。こうしたなか、今晩発表の米国の10月消費者信頼感指数が目され、予想以上に鈍化すれば株売り材料となろう。また、週後半に発表される米雇用統 計など経済指標を見極めたいとのムードもあり、前週に上昇が止まった112円80銭台でのドル売り圧力が意識されよう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:55 独・10月失業率(予想:5.1%、9月:5.1%) ・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+1.8%、4-6月期:+2.1%) ・19:00 ユーロ圏・10月景況感指数(予想:110.0、9月:110.9) ・22:00 米・8月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+5.80%、7月:+5.92%) ・22:00 独・10月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.4%、9月:+2.3%) ・23:00 米・10月消費者信頼感指数(予想:135.9、9月:138.4) 《FA》