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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、米GDP堅調なら111円台定着も

2018/7/27 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、米GDP堅調なら111円台定着も 27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。欧州中央銀行(ECB)の来年夏までの利上げ見送り方針から、ドルに買いが入りやすい。また、今晩発表の米国の4-6月期国内総生産(GDP)速報値で景気拡大の加速が示されれば、ドル・円は111円台が定着しそうだ。 ECBは前日開催された理事会で、ユーロ圏経済の回復を背景とするインフレの上昇に触れながらも、利上げ時期については来年夏以降との方針を改めて示した。それを受け、失望のユーロ売りが優勢となり、欧米貿易摩擦の回避でリスク要因が後退するなかドル・円は111円台に持ち直した。本日のアジア市場では来週開催の日銀金融政策決定会合を控え、前日に引き続き日本の長期金利の上昇で円買いが先行。ドル・円は再び111円を割り込む場面もあったが、その後日銀が過去に設定された金利より低い水準で指し値オペを実施したこともあり、ドル・円の底堅さが目立つ。目先も米国の4-6月期GDP速報値発表に向けドル買いが入りやすい地合いは続きそうだ。 焦点となる米4-6月期GDPは、前期比年率+4.2%と1-3月期の+2.0%から大幅回復の見通し。4%を超える高成長は2014年7-9月期(確定値)の+5.2%以来となり、予想内の内容ならドル買い基調が鮮明となりそうだ。ただ、来週の日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)、米7月雇用統計発表などの重要イベントを控え、ドルは堅調となっても上昇は限定的だろう。一方、今回のGDPに関し、トランプ米大統領が強弱いずれの可能性も示唆している。ドルが前週末からの下落局面でも下値を支えたのはGDPの上振れ観測であり、それだけに期待外れとなれば失望のドル売りが強まることになる。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 欧州中央銀行(ECB)専門家調査 ・21:30 米・4-6月期GDP速報値(前期比年率予想:+4.2%、1-3月期:+2.0%) ・23:00 米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:97.1、速報値:97.1) 《FA》