マーケット
10/4 15:15
38,635.62
+83.56
42,011.59
-184.93
暗号資産
FISCO BTC Index
10/6 2:40:29
9,232,042
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

東条麻衣子:プラスチック削減テーマ株に注目【FISCOソーシャルレポーター】

2018/7/11 16:52 FISCO
*16:52JST 東条麻衣子:プラスチック削減テーマ株に注目【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家東条麻衣子(ブログ「株式注意情報.jp」、ツイッター:@kabushikichuiを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2018年7月11日9時に執筆 プラスチックゴミによる環境汚染を懸念する各国の動きが加速しています。 欧州委員会はプラスチック製の使い捨て容器(ストロー・マドラー・めん棒など)10品目を禁止する意向を発表していますし(施行開始までは3~4年と見られているようです)、オーストラリアでは使い捨てレジ袋を禁止に、インドでも25州で使い捨てプラスチックの禁止を州法で制定し罰金を命じる事例もでているなど英国・フランス・中国・オランダ・ケニアなど数十カ国でプラスチック製品の禁止やマイクロビーズの禁止の波が広がっています。 この動きを受けて、米国コーヒーチェーン大手のスターバックスは2020年までにプラスチック製の使い捨てストローの使用を世界中の店舗で廃止することを発表。資生堂は、ロレアルなどと協力してプラスチック容器の代わりに詰め替えパックの普及に乗り出しています。 日本ではまだ本格的な使い捨てプラスチック製品の規制は無いものの、プラスチックごみの規制に関連する銘柄は、世界の動きとともに今後大きな注目テーマになる可能性がありそうですから注目しておいても良いかと思います。 ■味の素<2802> トウモロコシ由来のポリ乳酸やサトウキビ由来のポリエチレンなど植物由来のバイオマスプラスチックを使用した包装設計を活用。 ■クラレ<3405> 欧州の認証機関Vincotteにてバイオマスプラスチックの認証を取得しており、バイオマス由来のバリア材料フィルムを日本市場で展開。 ■三菱ケミHD<4188> 自然界の土中の微生物の力で水と二酸化炭素に自然に分解される成分解性プラスチック(PBS)を製造・販売している。 ■凸版印刷<7911> 基材フィルムの片面に溶融したバイオマスPEを薄くコーティングする押し出しラミネート技術を紙コップ原始に応用。バイオマスプラスチックを使用した製品シリーズを販売。 ■カネカ<4118> 欧州の認証機関Vincotteにてバイオマスプラスチックの認証を取得しており、100%植物性のバイオプラスチックを欧州地域のプラスチック袋用途を中心に市場開拓を進めいている。 ■日本製紙<3863> 木を構成する繊維をナノレベルまで細かくほぐすことで生まれるバイオマス素材(セルロースナノファイバー)でプラスチック成形容器、タイヤ、ゴムロール、パッキンなどを製造。キャップ付き紙容器の供給量は19年3月期、前期比5倍に増加する見込み。 他にも、ユニチカ<3103>、帝人<3401>、東レ<3402>などが挙げられる。 今後も世界でプラスチックごみに対する規制強化の動きは続くでしょうし、日本においても資生堂などの動きを筆頭にプラスチック容器削減の動きは広がることが予想されます。 先に挙げた銘柄群は、原油価格の上昇を受け、原料価格の高騰を懸念される化学や紙・パルプセクターのものが多く、全体的に株価は軟調に推移しているものが多いようにも見えますが、テーマとして考えると今後注目を集めることがあるかもしれないと個人的には思っております。 ---- 執筆者名:東条麻衣子 ブログ名:株式注意情報.jp 《HT》
関連銘柄 9件
2802 東証プライム
5,852
10/4 15:00
+66(1.14%)
時価総額 3,142,501百万円
国内最大手の調味料メーカー。1909年創業。うま味調味料などで国内トップシェア。調味料・食品を主力に、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸等も。ヘルスケアやフード&ウェルネス、ICTなどを成長領域に位置付け。 記:2024/08/23
3103 東証プライム
311
10/4 15:00
-3(-0.96%)
時価総額 17,961百万円
ナイロンフィルム等の高分子事業、ガラス繊維等の機能資材事業、繊維事業等を展開。紡績会社として1889年に創業。中期経営計画では26.3期売上高1500億円目標。高機能製品、環境配慮型製品の拡販を図る。 記:2024/06/09
3401 東証プライム
1,442.5
10/4 15:00
+15.5(1.09%)
時価総額 285,549百万円
大手総合化学メーカー。自動車向け成形材料やアラミド繊維、炭素繊維等の高機能繊維や材料、繊維や、医薬品等を手掛ける。今期3Q累計の売上高は前年並みも、医薬品導入一時金や後発品参入等が利益に影響した。 記:2024/04/10
3402 東証プライム
849
10/4 15:00
+8(0.95%)
時価総額 1,385,127百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
3405 東証プライム
2,131.5
10/4 15:00
+14.5(0.68%)
時価総額 756,393百万円
化学メーカー大手。1926年創業。ポバール樹脂などビニルアセテート部門が柱。光学用ポバールフィルム、ガスバリア材「エバール」などで世界トップシェア。米国における活性炭製造設備等の早期安定稼働を図る。 記:2024/07/29
3863 東証プライム
985
10/4 15:00
+20(2.07%)
時価総額 114,511百万円
大手製紙メーカー。新聞用紙や印刷・情報用紙、家庭紙等を手掛ける。「クリネックス」、「スコッティ」ブランド等を展開。エネルギー事業等も。生活関連事業の収益力強化、グラフィック用紙事業の競争力強化等に注力。 記:2024/06/15
4118 東証プライム
3,851
10/4 15:00
-8(-0.21%)
時価総額 261,868百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
4188 東証プライム
900.1
10/4 15:00
+3.7(0.41%)
時価総額 1,355,810百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
7911 東証プライム
4,479
10/4 15:00
+13(0.29%)
時価総額 1,566,333百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28