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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米雇用統計が予想通りでもドル買い限定的

2018/7/6 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米雇用統計が予想通りでもドル買い限定的 6日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米国の6月雇用統計が予想内となれば、連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げペース加速観測を背景としたドル買いが見込まれる。ただ、米国の対中制裁関税発動で米中の対立は深まるとの懸念から、リスク回避的な円買いがドル・円を押し下げる場面もあろう。 本日21時半発表の米国の6月雇用統計は失業率3.8%(前回3.8%)、非農業部門雇用者数は前月比+19.5万人(同+22.3万人)、平均時給は前年比+2.8%(同+2.7%)と予想されている。前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨から、各委員のタカ派寄りの見解が目立ち、3月時点よりも引き締め加速への見方が高まった。市場では利上げ回数は年4回との見方が広がっている。先行指標となるADP雇用統計(民間雇用者数)は予想を下回ったものの、今晩の雇用統計がほぼ予想に沿った内容となれば、FRBによる引き締め観測を後押しし、ドル買いを誘発する見通し。 ただ、米トランプ政権による中国の知的財産権侵害の制裁措置の発動で、世界経済へのダメージが意識され、リスク回避的な円買いも見込まれる。前述のFOMC議事要旨は金融政策には強気だった半面、今後米中間の対立が深刻化すれば景気の減速につながるとの見方が示された。メンバーは貿易摩擦についても意見交換し、影響への懸念を共有したもようだ。米国による本日の制裁関税発動に関してはある程度織り込まれていたため、現時点で影響は限定的だが、今後状況が変わらなければ引き締めシナリオを修正せざるを得なくなるとの思惑から、ドル売り・円買いに振れやすい展開となりそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・6月非農業部門雇用者数(予想:+19.5万人、5月:+22.3万人) ・21:30 米・6月失業率(予想:3.8%、5月:3.8%) ・21:30 米・6月平均時給(前年比予想:+2.8%、5月:+2.7%) ・21:30 米・5月貿易収支(予想:-437億ドル、4月:-462億ドル) ・21:30 カナダ・6月失業率(予想:5.8%、5月:5.8%) ・21:30 カナダ・5月貿易収支(予想:-22億加ドル、4月:-19億加ドル) 《FA》