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後場に注目すべき3つのポイント~決算やテーマ材料などでの短期売買の動きも

2017/10/26 12:50 FISCO
*12:50JST 後場に注目すべき3つのポイント~決算やテーマ材料などでの短期売買の動きも 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は17営業日続伸、主力大型株主導も、テーマ性のある材料株の一角にも動意 ・ドル・円は113円48銭、下げ渋り、日本株の反転で円売り ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は反発、決算やテーマ材料などでの短期売買の動きも 日経平均は反発。35.36円高の21742.98円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えた。25日の米国市場は、複数の主要企業決算が嫌気され、売りが先行。さらに原油相場の下落や長期金利の上昇が嫌気され、終日軟調推移となった。この流れを受けて利食い先行となるなか、日経平均は21700円を下回って始まった。しかし、前日に決算を発表したファナック<6954>が決算評価から強い値動きとなって日経平均をけん引する格好となるなか、日経平均はその後プラス圏での推移をみせている。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、過半数を占めている。セクターでは、証券が2%超の上昇となったほか、パルプ紙、石油石炭、繊維、機械、電気機器がしっかり。半面、その他製品、空運、鉄鋼、鉱業、海運が利食い優勢に。売買代金上位では、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、LINE<3938>、キーエンス<6861>、東エレク<8035>が堅調。半面、任天堂<7974>、神戸鋼<5406>、SUMCO<3436>、安川電<6506>が冴えない。 日経平均は利食い先行で始まったものの、その後はプラス圏で推移するなど、底堅い値動きをみせている。ただし、ファナック<6954>のほか、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>など指数インパクトの大きい値がさ株の影響が大きい。特にファナック<6954>のインパクトが大きく、一時約50円を超える押し上げ要因になっていた。TOPIXも小幅に上昇しており、日銀のETF買い入れは期待しづらいなか、後場もファナックの動向次第の面はある。 また、防衛関連の一角が動意をみせてきている。足元で調整していたこともあり、自律反発狙いの資金は入りやすいタイミングである。電池関連の一角も動意をみせているが、こちらもタイミングとしてはリバウンドを狙いやすいところである。決算発表が本格化する中、決算を手掛かりとした物色が中心になろうが、日経平均が高値もち合いとなるなか、テーマ性のある材料株への自律反発狙いなど、短期売買が増えてきそうだ。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は113円48銭、下げ渋り、日本株の反転で円売り 26日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。安寄りした日経平均株価の反転で円売りに振れ、ドルをサポートした。 前日大きく上昇した米10年債利回りが弱含んだほか、今晩の欧州中銀(ECB)理事会に向けユーロ・ドルが1.1830ドル台まで強含んだ影響で、ドルが下押しされた。その後、日経平均の切り返したことで円売りに振れ、ドルの極端な下げは回避されたようだ。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏で推移しており、目先の日本株高継続を期待した円売りがドルを支えているもよう。ただ、ドルの戻りは鈍く、午後以降の米金利やユーロ・ドルの動向次第でドルは一段安の可能性もあろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円37銭から113円76銭、ユーロ・円は134円10銭から134円38銭、ユーロ・ドルは1.1812ドルから1.1833ドルで推移した。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・豊和工業<6203>や妙徳<6265>がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 ・トランプ米大統領 「米国は是が非でも減税が必要」 「中間層や企業向けの減税を望む」 「共和党は強く団結」 ・ロス米商務長官 「我々は税制改革法案可決に向けた共和党の十分な支持票を獲得している」 「トランプ米大統領は退職に備えた貯蓄への介入は望んでいない」 「NAFTA再交渉で、我々が望んでいる結果が得られるかどうか不明」 ・カナダ中銀 「労働市場には依然としてたるみが残っている」 ・日本・10月月例経済報告 「景気は緩やかな回復基調が続いている」(5カ月連続据え置き) 「輸入は、持ち直しの動きに足踏みがみられる」(下方修正) 「個人消費、設備投資、輸出は判断据え置き」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・11月GFK消費者信頼感指数(予想:10.8、10月:10.8) 《DM》
関連銘柄 13件
3436 東証プライム
1,301.5
11/25 15:30
+48.5(3.87%)
時価総額 455,753百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3938 東証1部
5,350
12/28 15:00
±0(0%)
時価総額 1,304,330百万円
国内最大のメッセンジャーアプリ「LINE」を運営。広告収入に次ぐ収益の柱として金融サービスに力注ぐ。来年3月にヤフーとの統合を予定。20.12期3Q累計は子会社の売却と増資に伴う一時利益計上で営業黒字に。 記:2020/11/24
4063 東証プライム
5,759
11/25 15:30
+110(1.95%)
時価総額 11,527,744百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5406 東証プライム
1,616
11/25 15:30
-10.5(-0.65%)
時価総額 640,495百万円
1905年創業の鉄鋼大手。鋳鍛鋼製品等の素形材、製鉄プラント等のエンジニアリング、油圧ショベル等の建設機械、電力事業等も手掛ける。等方圧加圧装置で世界トップシェア。鉄鋼部門では引き続き価格転嫁を推進。 記:2024/06/18
6203 東証スタンダード
1,114
11/25 15:30
-38(-3.3%)
時価総額 13,978百万円
工作機械や空油圧機器、セラミック積層装置などの工作機械関連、小銃などの火器が柱。1907年設立。愛知県清須市に本社。路面清掃車で国内トップシェア。25.3期は特装車両事業の販売台数増加などを見込む。 記:2024/07/26
6265 東証スタンダード
1,984
11/25 13:51
-5(-0.25%)
時価総額 3,287百万円
真空発生器(コンバム)、真空吸着パッドの製造・販売を行う。圧力センサ、ロボットハンドキット等も手掛ける。旧社名は妙徳。真空吸着技術などが強み。半導体・液晶装置業界が得意先。ロボットハンドの開発等に注力。 記:2024/10/09
6506 東証プライム
4,172
11/25 15:30
+15(0.36%)
時価総額 1,112,631百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6861 東証プライム
66,670
11/25 15:30
+1,010(1.54%)
時価総額 16,214,677百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,197
11/25 15:30
+83(2.02%)
時価総額 4,177,774百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7974 東証プライム
8,199
11/25 15:30
+33(0.4%)
時価総額 10,647,959百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
23,135
11/25 15:30
+885(3.98%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(3.49%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
+288(3.35%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17