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来週の相場で注目すべき3つのポイント:ルペンリスク、北朝鮮リスク、米暫定予算期限

2017/4/22 20:49 FISCO
*20:49JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:ルペンリスク、北朝鮮リスク、米暫定予算期限 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限18850-下限18400円 来週は23日日曜日の仏大統領選第1回投票の結果を受けた市場反応を見極める必要がある。4候補が世論調査の誤差の範囲内でひしめき合う大混戦となっていることもあり、市場参加者にとっても影響は見極めづらいところである。市場はユーロ圏離脱の公約を掲げている極右政党・国民戦線(FN)を率いるルペン氏が大統領となる「ルペンリスク」を警戒。もっとも、市場は最悪のリスクを警戒していた面もあり、イベント通過から過度のリスク警戒は和らぐ可能性はある。一先ずアク抜けに向かいやすく、本格化する決算シーズンに向けて、業績面を手掛かりとした物色に向かわせそうだ。 先週はこれまで低迷していた輸出関連にも買い戻しとみられる動きが出ていたが、不透明要因が払拭されてくるようであれば、さらなる出遅れ修正への期待も高まる。また、トランプ政権の政策期待の高まりからトランプ物色が再燃する流れも期待されてきそうだ。その他、投資主体別売買動向では現物と先物合算で外国人が6週ぶりに買い越しとなった。明確な底打ちは見極めが必要であろうが、トランプ政権への期待感が高まる中、海外勢の需給状況にも変化が見られてきたことは安心感につながる。日経平均は3月からの調整で昨年11月以来の水準まで下げており、いったんはリバウンドが期待されそうだ。とはいえ、週後半から大型連休に入るため、次第に短期的な値幅取り狙いが中心になりやすいと考えられる。決算を手掛かりとした日替わり物色に向かいそうだ。 主要企業に先駆けて20日に決算発表した安川電機<6506>は、市場の想定線といった内容ながら利益確定売りが優勢になったものの、18年2月期(変則決算)の純利益は実質的に過去最高を更新する見込みであり、改めて評価される余地があろう。今週は25日の日本電産<6594>やシマノ<7309>、26日はキヤノン<7751>や花王<4452>、27日はファナック<6954>や任天堂<7974>、コマツ<6301>、アドバンテスト<6857>、前半戦のピークとなる28日にはソニー<6758>やホンダ<7267>などが予定されている。欧州政治情勢やシリア・北朝鮮の地政学リスクへの警戒から調整が続いていたこともあり、決算がアク抜けにつながる展開も意識されよう。 25日には北朝鮮人民軍創軍85周年があり、再び軍事的な挑発に踏み切る可能性に注意は必要である。先週末にはロシア国軍が北朝鮮との国境に向けて装備や部隊を移動させているとの一部報道(大統領府はコメント拒否)もあり、警戒感が高まりそうである。27日は欧州中央銀行(ECB)政策委員会、28日は米政府の暫定予算期限などもある。ただ、北朝鮮については、新たな挑発行動に出なければ、一先ずリスクは後退することになる。また、ECBの政策判断は現状維持が見込まれるほか、米政府の暫定予算期限についても市場で懸念する向きは少ないようだ。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は弱含みか。23日投開票のフランス大統領選(第1回投票)の結果が注目される。第一回投票で過半数票を獲得する候補者はいないと予想されており、市場関係者の多くは欧州連合(EU)離脱を掲げる国民戦線のルペン党首と中道系独立候補のマクロン前経済相による決選投票になると予想している。 現時点では5月7日の決選投票でマクロン候補が大統領に選出される可能性が高いと予想されており、ユーロ買い・米ドル売りが強まりそうだ。この影響でドルは対円でやや伸び悩む可能性がある。ただし、ユーロ買い・円売りの取引が増えた場合、ドルは対円で下げ渋る可能性がある。 予想に反してマクロン候補が決選投票に進めず、急進左派・左翼党のメランション元共同党首とルペン氏が決戦投票に進出する場合、両者はEU体制に懐疑的であるため、ユーロ売りが強まるとみられている。リスク回避の円買い・ユーロ売りが増える可能性があるため、ドル・円はやや下落する展開が見込まれる。 ■来週の注目スケジュール 4月24日(月):独IFO景況感指数、独ハノーバーメッセ、米アルコア決算など 4月25日(火):企業向けサービス価格、米消費者信頼感指数、米キャタピラー決算など 4月26日(水):日銀決定会合、米MBA住宅ローン申請指数、クレディ・スイス決算など 4月27日(木):展望リポート、ECB政策金利、中工業利益、米耐久財受注など 4月28日(金):鉱工業生産指数、米GDP速報値、米政府の暫定予算期限など 4月29日(土):欧首脳会議など 4月30日(日):中製造業PMI、中非製造業PMIなど 《TM》
関連銘柄 11件
4452 東証プライム
7,095
10/4 15:00
+53(0.75%)
時価総額 3,370,125百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
6301 東証プライム
4,060
10/4 15:00
+10(0.25%)
時価総額 3,950,973百万円
建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
6506 東証プライム
5,023
10/4 15:00
+21(0.42%)
時価総額 1,339,584百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6594 東証プライム
3,041
10/4 15:00
-9(-0.3%)
時価総額 3,626,602百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
2,767
10/4 15:00
-13(-0.47%)
時価総額 17,274,652百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
6,974
10/4 15:00
+109(1.59%)
時価総額 5,343,263百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6954 東証プライム
4,154
10/4 15:00
-3(-0.07%)
時価総額 4,193,658百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7267 東証プライム
1,568.5
10/4 15:00
+4(0.26%)
時価総額 8,523,676百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7309 東証プライム
25,220
10/4 15:00
-110(-0.43%)
時価総額 2,299,055百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキなどで世界トップシェア。リールやロッドなど釣具も手掛ける。自転車部品ではグラベル専用コンポーネント「SHIMANO GRX」などの製品が好評。 記:2024/04/30
7751 東証プライム
4,843
10/4 15:00
+41(0.85%)
時価総額 6,459,414百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30
7974 東証プライム
7,743
10/4 15:00
-22(-0.28%)
時価総額 10,055,757百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28