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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、年末の休暇控え調整中心も

2016/12/21 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、年末の休暇控え調整中心も 今日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を想定する。前日の黒田日銀総裁の円安容認的な発言や長期金利目標の引き上げ議論を尚早とする発言の影響で、円売り基調は続く見通し。ただ、118円付近は利益確定のドル売りが強まりやすい水準とみられ、押し戻される可能性もあろう。 20日の日銀の金融政策決定会合終了後、黒田総裁による定例記者会見では、円安を容認するような発言が聞かれたほか、「海外金利の上昇に応じて、操作目標を引き上げることはまったく考えていない」などの発言があり、円売り圧力が強まりやすい地合いが続いている。本日のアジア市場でドル・円は118円台を回復、その後利益確定売りに押されたものの、117円半ばで下げ渋っている。 ある外為ディーラーは「米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ加速観測もあり、ドル買い・円売り基調は目先も続くだろう」と指摘する。今晩は24時発表の米国の11月中古住宅販売件数が材料になるが、ここのところ住宅関連指標は上振れが多くみられることで、ドル買いになる可能性はありそうだ。 ただし、118円付近では利益確定のドル売り意欲が強いといわれており、いったんドルの頭を抑えるかたちになる可能性もある。また、23日は天皇誕生日で東京市場が休場となるのを皮切りに、クリスマスが重なる週末を挟んで26日は振替休日で海外主要国市場が休場となるなど、市場は年末の休暇モードに入りつつある。目先は新規のポジションを立てにくい状況のため、持ち高調整中心の取引になるケースも想定したい。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:30 英・11月公共部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+122億ポンド、10月:+48億ポンド) ・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-4.0%) ・24:00 米・11月中古住宅販売件数(予想:550万戸、10月:560万戸) ・24:00 ユーロ圏・12月消費者信頼感指数速報値(予想:-6.0、11月:-6.1) ・06:45 NZ・7-9月期GDP(前期比予想:+0.8%、4-6月期:+0.9%) ・06:45 NZ・7-9月期経常収支(予想:-48.94億NZドル、4-6月期:-9.45億NZドル) 《SK》