マーケット
9/27 15:15
39,829.56
+903.93
42,313.00
+137.89
暗号資産
FISCO BTC Index
9/30 2:42:12
9,374,657
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

国内株式市場見通し:決算ピークにオプションSQ、円高が重しに

2016/5/7 15:29 FISCO
*15:29JST 国内株式市場見通し:決算ピークにオプションSQ、円高が重しに 先週の日経平均は下落。大型連休で2営業日だったが、それでも550円を超える下げとなった。連休入り前の4月25日から6営業日続落となり、この間の下落幅は1465円だった。要因としては日銀会合での「現状維持」といった日銀ショック、これに伴う円高の進行であった。追加緩和に踏み切るとの見方がエコノミスト調査で6割に達していたほか、「日銀は金融機関への貸し出しにもマイナス金利を検討」とのメディア報道が事前に伝えられていたこともあり、期待感は高まっていた。4月3週の投資主体別売買動向では海外投資家による日本の現物株の売買は、3週連続で買い越しだったが、日銀の追加緩和への思惑等からショートポジションを圧縮していたとなれば、相当失望につながったことだろう。 さらに大型連休中には円相場が約1年半ぶりに1ドル105円台まで上昇。円相場は2014年10月に日銀が大規模な追加の金融緩和に踏み切る前の水準に戻った形。日銀の黒田総裁は日本経済に好ましくないとけん制し、安倍首相、麻生財務相による口先介入によって1ドル107円台での推移に。 今週は決算発表がピークを迎えるほか、週末にはオプションSQが控えていることもあり、方向感が掴みづらいであろう。まずは6日の米雇用統計の結果を受けてのスタートとなるが、非農業部門の就業者数が前月比べ16万人の増加にとどまり、市場が予想していた20万人程度を大幅に下回った。これにより、連邦準備制度理事会(FRB)が次回6月の政策会合(FOMC)で追加の利上げを行う機運がさらに遠のいたとの見方から1ドル106円台前半まで円高が進んでいた。主要7か国の首脳会議「伊勢志摩サミット」を前に、政府の財政出動策への期待が下支えと要因になりそうだが、一方で6月にはイギリスでEUからの離脱の賛否を問う国民投票が行われる。ドル安・円高の流れに向かいやすい需給状況の中、不安定な相場展開に向かいやすいだろう。 また、今週は決算発表がピークを迎え、2200社程度の決算発表が予定されている。足元の急ピッチの円高等の影響によって慎重な見方が増えており、相当織り込まれている可能性はあるだろう。しかし、発表企業の多さから機関投資家は結果を見極めるまでは積極的には動けず、模様眺めムードが強まりやすいと考えられる。主要処では、9日に三菱重<7011>、住友商<8053>、10日にソフトバンクグループ<9984>、武田薬品<4502>、11日にトヨタ<7203>、ブリヂストン<5108>、12日に日産自<7201>、国際帝石<1605>、13日にNTT<9432>、三井住友<8319>、みずほ<8411>、ホンダ<7267>などが予定している。さらに、週末にはオプションSQが控えていることもあり、決算を見極めたいとする模様眺めムードの中、SQに絡んだ先物主導の商いに振らされる可能性がありそうだ。 ただし、中小型株の強い値動きをみても個人主体の物色意欲は旺盛だろう。大型連休明けで市場参加者も増えると考えられ、決算を手掛かりとした個別材料株のほか、テーマ株などの循環が続きそうである。テーマ株ではバイオ関連が断続的に物色されているほか、このところの自動車事故を受けて、自動運転関連への関心も高まりやすい。先週には米アルファベットの自動運転車部門と自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、技術提携を正式に発表。米自動車大手ゼネラル・モーターズは、タクシー利用を想定した自動運転車の公道での走行実験を1年以内に開始すると伝えられている。その他、伊勢志摩サミットを控え、ドローンへの関心も次第に高まってくるとみられる。 なお、経済指標では、9日に日銀当座預金増減要因、消費動向調査(4月)、米労働市場情勢指数(4月)、独製造業受注(3月)、10日に独鉱工業生産(3月)、中消費者物価指数(4月)、中生産者物価指数(4月)、11日に景気動向指数(3月)、米財政収支(4月)、12日に国際収支(3月)、オフィス空室状況(4月)、企業倒産(4月)、ユーロ圏鉱工業生産(3月)、米週間新規失業保険申請件数、13日に第3次産業活動指数(3月)、消費活動指数(3月)、米小売売上高(4月)、米ミシガン大学消費者マインド指数(5月:速報値)、独1-3月GDP(速報値)等が予定されている。 《FA》
関連銘柄 11件
1605 東証プライム
1,957.5
9/27 15:00
-24.5(-1.24%)
時価総額 2,714,401百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
4502 東証プライム
4,163
9/27 15:00
-82(-1.93%)
時価総額 6,587,011百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
5108 東証プライム
5,694
9/27 15:00
+120(2.15%)
時価総額 4,063,796百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
7011 東証プライム
2,194
9/27 15:00
+102(4.88%)
時価総額 7,401,784百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7201 東証プライム
428.1
9/27 15:00
+14.6(3.53%)
時価総額 1,806,888百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
2,751.5
9/27 15:00
+25(0.92%)
時価総額 44,890,687百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,621.5
9/27 15:00
+6.5(0.4%)
時価総額 8,811,693百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8053 東証プライム
3,329
9/27 15:00
-15(-0.45%)
時価総額 4,166,483百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
2,818
9/27 15:00
-76.5(-2.64%)
時価総額 7,155,606百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
9432 東証プライム
149.8
9/27 15:00
-1.5(-0.99%)
時価総額 13,564,438百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(2.26%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17