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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、円売り介入は実現困難との見方も
2016/4/9 15:17
FISCO
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*15:18JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、円売り介入は実現困難との見方も ■上げ渋り、対円でのユーロ売りの影響受ける 先週のユーロ・ドルは上げ渋った。米早期利上げ観測の後退で投機的なユーロ売り・米ドル買いは縮小したが、円売り・ドル買い介入に対する警戒感は低下したことで短期筋などのユーロ売り・円買いの取引が増えた。この影響でユーロは対米ドルで上げ渋る展開となった。取引レンジ:1.1327ドル-1.1454ドル。 ■もみあいか、ユーロ圏の金利先安観残る 今週のユーロ・ドルはもみあいか。イエレンFRB議長は追加利上げに慎重であり、早期利上げ観測は後退している。ユーロ圏の金利先安観は消えていないが、米利上げ先送りが市場に与える影響はより大きいことから、消去法的なユーロ選好の地合いは続きそうだ。ただし、ユーロ売り・円買いが続いた場合、ユーロの上値は重くなる可能性がある。 予想レンジ:1.1300ドル-1.1500ドル ■反落、ECBによる追加緩和の可能性残る 先週のユーロは対円で反落。米早期利上げ観測が後退し、リスク回避的なユーロ買い・米ドル売りは継続したが、米ドル・円相場は円高方向に大きく振れた関係でユーロは対円で大きく下げる展開となった。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の可能性があることもユーロ売り・円買いを促す要因となった。取引レンジ:122円55銭-127円36銭。 ■伸び悩みか、円売り介入は実現困難との見方も 今週のユーロ・円は伸び悩みか。日銀による追加緩和の有効性は低下しているとの見方や安倍首相が為替介入に否定的な見解を示したことを背景に、短期筋などの円買いは継続する見込み。欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和の余地は残されているため、下値警戒感が強まる可能性がある。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・13日:2月鉱工業生産(前月比予想:-4.0%、1月:-2.9%) ・15日:2月貿易収支(1月:+62億ユーロ) 予想レンジ:121円00銭-125円00銭 《FA》
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