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欧米為替見通し:ドルは下値を模索、安倍首相の介入けん制発言で円買い継続も
2016/4/7 17:19
FISCO
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*17:19JST 欧米為替見通し:ドルは下値を模索、安倍首相の介入けん制発言で円買い継続も 今日の欧米外為市場では、ドル・円は下値を模索する展開となりそうだ。安倍晋三首相による為替介入へのけん制発言が背景。一方、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)が日本時間の明朝行われる討論会で、早期利上げに慎重姿勢を示した先の発言を修正すれば円買い基調を弱める手がかりとなるかもしれない。 安倍首相は米紙とのインタビューで「外国為替市場での恣意(しい)的な介入は控えるべきだ」などと述べた。この発言は、日本の通貨当局による為替介入への否定的な見解と市場では受け止められ、円買い安心感を誘発している。アジア取引時間帯のドル・円は「バレンタイン緩和」が打ち出された2014年10月31日の安値を割り込み、一時108円73銭まで下落。本邦実需筋によるまとまったドル売りフローが観測されている。 こうした中、今晩(日本時間8日早朝)行われるイエレン米FRB議長とバーナンキ、グリーンスパン、ボルカーの歴代議長との討論会を注目したい。足元のドル安円高の地合いは、イエレン議長が3月29日(日本時間30日未明)にニューヨークで行なった講演で早期利上げに慎重な姿勢を示したことが発端となった。同議長が先の発言を修正するなら足元の円買い基調は弱まる可能性があろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・20:00 南ア・2月製造業生産(前月比予想:-0.2%、1月:-1.8%) ・20:30 欧州中央銀行(ECB)が3月理事会の議事要旨公表 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27.0万件、前回27.6万件) ・04:00 米・2月消費者信用残高(予想:149.00億ドル、1月:105.38億ドル) ・06:30 イエレン米FRB議長がバーナンキ氏、グリーンスパン氏、ボルカー氏と討論会参加 《WA》
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