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為替週間見通し:ドルはもみあいか、米FOMC議事録が有力な手掛かり材料に

2016/4/2 15:33 FISCO
*15:33JST 為替週間見通し:ドルはもみあいか、米FOMC議事録が有力な手掛かり材料に ■イエレンFRB議長は追加利上げに慎重姿勢、ドルは一時111円59銭 先週のドル・円は弱含み。イエレン米連邦準備理事会(FRB)は3月29日に講演を行い「将来のFRBの利上げ軌道は不透明」、「利上げにおける慎重な姿勢が特に正当化される」などの見解を表明したことが投資家のドル売りを誘った。 イエレンFRB議長の講演前には、議長が利上げに前向きな見解を述べるとの思惑が広がった。ドルは一時113円80銭まで買われたが、講演内容が伝えられた後にドルは112円台後半まで反落した。 3月30日発表の3月米ADP雇用統計や4月1日発表の3月米雇用統計は、いずれも市場予想を上回る強い内容だったが、4月を含めた早期利上げに直結する材料ではないとの見方が広がり、ドルの上値はさらに重くなった。17日に開催が予定されている産油国会合で原油増産凍結に関する合意形成は困難との見方が浮上したこともドルの反発を抑える一因となった。ドル・円は1日のNY市場で一時111円59銭まで反落し、111円63銭でこの週の取引を終えた。取引レンジ:111円59銭-113円80銭。 ■ドルはもみあいか、米FOMC議事録が有力な手掛かり材料に 今週のドル・円は112円前後でもみあう展開となりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ観測は後退している。6日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合議事録で早期追加利上げに慎重な姿勢が確認された場合、米金利先高観はやや後退し、ドル売り・円買いがやや強まる可能性がある。 ただし、2016年度は本邦勢による米国債などの外国債券投資は拡大するとの見方があることから、ドル・円相場が円高方向に振れる場面では、国内投資家のドル買いが入る可能性がある。日米金利差の段階的な拡大に対する市場の期待は残されており、ドルの上値はやや重くなるとしても、ドル安・円高が急速に進行する状況ではないとみられる。 【米・ISM非製造業景況指数】(5日発表予定) イエレンFRB議長は3月29日に行われた講演で追加利上げに慎重な姿勢を示したことから、目先的には積極的なドル買いは手控えられそうだ。経済指標が予想を上回った場合、ドルはやや強い動きを見せる可能性はあるものの、4月利上げ観測が再浮上する可能性は低いとみられる。 【米・FOMC議事録公表】(6日・日本時間7日公表予定) 政策金利の据え置きを決めた3月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合議事録が日本時間7日未明に公表される。インフレ率2%の達成時期やドル高の影響などについてのメンバーの見解が注目される。早期追加利上げに慎重な見解が多かった場合、ドル売り材料となる可能性がある。 【歴代FRB議長との対話】(7日予定) イエレンFRB議長と歴代のFRB議長経験者(B.バーナンキ氏、A.グリーンスパン氏、P.ボルカー氏の4名が独立系の非営利団体であるインターナショナル・ハウス(I-House)が主催するイベントで参加者と対話する。特定のテーマについて意見交換を行うものではないとみられているが、このようなイベントは前例がなく、メディアが注目している。現職であるイエレン氏が金融政策やドル相場について意見を述べた場合、市場で材料視される可能性がある。 予想レンジ:110円50銭-113円50銭 《FA》