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今日の為替市場ポイント:日銀総裁の円安けん制発言でドルは上げ渋る可能性

2015/6/11 8:08 FISCO
*08:12JST 今日の為替市場ポイント:日銀総裁の円安けん制発言でドルは上げ渋る可能性 10日のドル・円相場は、東京市場では124円62銭から122円46銭で軟調推移。欧米市場でドルは一時123円35銭まで反発したが、122円66銭で取引を終えた。 本日11日のドル・円は123円前後で推移か。ポジション調整的なドル売りは一巡しつつあるが、黒田日銀総裁の円安けん制発言を意識してドルは上げ渋る可能性がある。 10日のアジア・欧米市場では、黒田日銀総裁の衆議院財務金融委員会での発言を意識してポジション調整的な円買いが活発となった。市場関係者の間では、日本の金融・通貨当局はこれ以上の円安は好ましくないと感じているのではないか?との思惑が広がっているようだ。 円の実質実効為替レートがかなりの円安になっていることいついては、米コロンビア大学大学院の伊藤隆敏教授が「歴史的に超円安」と指摘している。また、国際協力銀行(JBIC)の渡辺総裁はブルームバーグとの会見で、現在のドル・円相場は米国の利上げをすでに織り込んでおり、1ドル=130円まで進むことは想定していないとの見方を示している。 日銀の黒田総裁とJBICの渡辺総裁は元財務官であり、通貨当局者であった。自らの発言が市場に大きな影響を及ぼすことは理解しているはずである。黒田総裁の発言は円高になれば良いという趣旨ではないようだが、これ以上の円安は経済にとって有益ではないと懸念しているのかもしれない。 《SY》