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欧米為替見通し:ワシントンでの同床異夢、欧州中銀総裁とギリシャ財務相

2015/4/20 17:27 FISCO
*17:27JST 欧米為替見通し:ワシントンでの同床異夢、欧州中銀総裁とギリシャ財務相 本日20日の欧米市場のドル・円は、主要な米国経済指標や要人発言が予定されていない中、24日のユーロ圏財務相会合に向けてギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念から上げ渋る展開が予想される。 先週末G-20会議が開催されたワシントンで、ドラギ欧州中銀総裁は、ギリシャのユーロ圏離脱は差し迫ったリスクでは無い、と述べ、バルファキス・ギリシャ財務相は、ソブリン債務再編の専門家であるリー・ブックハイト氏と会談した、と報じられている。 ブックハイト氏は、2012年にギリシャ政府が約50%のヘア・カット(債務元本の削減)を断行した時に、民間の債権者に損失を受け入れるように説得したソブリン債務再編の専門家であり、今回も、同様の役回りが要請されたのではないか、と警戒されている。 すなわち、今回のブックハイト氏の交渉相手は、ギリシャ政府に金融支援を行ってきた欧州連合、欧州中央銀行、国際通貨基金となる。 ドラギ欧州中銀総裁は、ギリシャのユーロ圏離脱を推測するのは時期尚早であり、ユーロ下落を見込んだ取引を行わないように警告した。 しかしながら、米商品先物取引委員会のデータでは、ヘッジファンドや大口投機筋によるユーロ売り持ちポジションは、過去最高水準で推移している。 すなわち、投機筋は、ドラギ欧州中銀総裁の警告を無視して、ユーロ・ドルが続落することに賭けている。 ドラギ欧州中銀総裁は、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合は、2012年夏のユーロ防衛宣言「ユーロを守るためには何でもする」の第2弾を打ち出す可能性を示唆している。 しかし、投機筋は、ギリシャがデフォルトに陥り、ユーロ圏を離脱した場合の「未踏の領域」では、ドラギ欧州中銀総裁がユーロを守ることは困難である、と見切っているのかもしれない。 【今日の欧米市場の予定】 21:30 米・3月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.10、2月:-0.11) 01:00 スティーブンス豪準備銀行総裁講演(ニューヨーク) 欧州連合(EU)外相会議 米企業決算:モルガン・スタンレー、IBMなど 《KO》