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欧米為替見通し:ギリシャ債務、イラン核協議、米国雇用統計への警戒感

2015/4/2 17:06 FISCO
*17:06JST 欧米為替見通し:ギリシャ債務、イラン核協議、米国雇用統計への警戒感 本日2日の欧米市場のドル・円は、明日発表される米国の3月の雇用統計への警戒感から上げ渋る展開が予想される。 明日発表の米国3月の雇用統計は、失業率の予想が5.5%、非農業部門雇用者数の予想は前月比+24.5万人(最低:+17.9万人、最高:+30.0万人)と見込まれているものの、ネガティブ・サプライズへの警戒感が高まっている。 国際支援団によるギリシャ政府の構造改革リストの検証が続いているものの、グリグジデント(ギリシャの偶発的なユーロ圏離脱)への警戒感が払拭されない状態が続いている。ギリシャ政府は、来週9日に、約4.3億ユーロの国際通貨基金(IMF)融資の返済期限が迫っており、国際支援団による約72億ユーロの融資実行が待たれている。 ツィプラス・ギリシャ首相は、来週8日に、モスクワを訪問してプーチン露大統領と会談する。スクルレティス・ギリシャ労働相は、ロシアとの歴史的な友好関係を別の段階に発展させることができるかを模索する狙いがあると説明し、「欧州という名の船に我々は留まりたい。船長が船外へ押し出すのなら、泳ぐ必要がある」と述べた。 プーチン露大統領は、クリミアに続く地中海への橋頭堡として、ギリシャのピレウス港の借地を望んでいる。 欧州連合の船長が、ギリシャを地中海に追い出した場合、プーチン船長が救命具を投げて救う可能性に要警戒か。 スイスではイラン核協議が続いているが、米国とイラン(シーア派)、サウジアラビア(スンニ派)との複合的な地政学的リスクの拡大が警戒されている。 【今日の欧米市場の予定】 21:30 加・2月貿易収支(予想:-20億カナダドル、1月:-24.5億カナダドル) 21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:28.6万件、前回:28.2万件) 21:30 米・2月貿易収支(予想:-412億ドル、1月:-418億ドル) 21:40 イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が開会あいさつ(講演) 23:00 米・2月製造業受注(予想:-0.4%、1月:-0.2%) 《KO》