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日本株見通し:スイスフランショック、米銀の冴えない決算も嫌気

2015/1/16 8:27 FISCO
*08:27JST 日本株見通し:スイスフランショック、米銀の冴えない決算も嫌気 16日の東京市場は、日経平均で直近安値水準での攻防になりそうだ。15日の米国市場では、NYダウが5日続落となった。スイス国立銀行(中央銀行)は、スイスフランの対ユーロでの上昇を抑えるために導入していた上限を撤廃すると発表。欧州株が軒並み上昇したことで買いが先行したものの、為替相場でのスイスフラン急伸で一部のヘッジファンドや投機筋が大きな損失を被ったとの見方が広がった。また、シティグループやバンク・オブ・アメリカなど大手行に冴えない決算が相次いだことも嫌気された。 この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比360円安の16800円となり、前日の上昇部分をあっさり帳消しに。円相場は朝方に一時1ドル115円台に突入しており、幅広い銘柄に売りが先行することになりそうだ。 ただし、日経平均は昨年12月安値水準でのボトム意識が強まっており、売り一巡後は下げ渋る動きが期待される。日経平均は16800円近辺を支持線として、上値は25日線が抵抗となる形状により煮詰まり感が台頭。もち合いレンジを下放れず踏ん張りをみせてくるかが注目される。また、スイスフランの上限撤廃により、欧州中央銀行(ECB)による緩和期待が一段と強まることになり、売り込みづらくさせよう。 とはいえ、一目均衡表では雲上限に上値を抑えられる格好となるため、厚い雲の中での方向感の掴みづらい展開になりやすい。レンジを下放れてくると、雲下限が位置する16300円近辺が意識されてくるため、正念場である。 物色の流れとしては内需好業績株に向かいやすいほか、中小型の材料株やテーマ株などでの、短期的な値幅取りに。また、今後は決算シーズンに入ってくるが、決算を受けて過剰に反応する銘柄が少なくない。大きく売り込まれた銘柄等は、冷静に対応したいところ。そのほか、株主還元策等の発表も相次いでおり、増配が見込まれる企業のほか、値がさの中小型株などには、分割等も意識されやすく、先回り的な資金が向かいやすい。 《TN》