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*17:28JST 欧米為替見通し：安倍トレード（日本株買い・円売り）の防戦 本日8日の欧米市場のドル・円は、明日発表される米国12月の雇用統計を控えて上げ渋る展開が予想される。 2015年（羊年）の東京市場は、「羊辛抱」という相場格言通りに、東京株式市場は弱含みに推移し、ドル・円相場も弱含みに推移しており、安倍トレード(日本株買い・円売り)の失速から始まっている。しかしながら、日経平均株価の16000円台や、ドル・円の118円台では、本邦機関投資家による防戦買いが観測されており、新年度から本格化する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による日本株、及び外貨建て資産購入増額の先陣となっている。 現状のリスク要因は、ロシアルーブルと原油価格の続落基調、25日のギリシャ議会選挙、などが警戒されており、辛抱を強いられる時期となっている。 ユーロ圏のインフレ率は、前年比-0.2％へ落ち込んだことでデフレ懸念が台頭しており、原油価格がさらに続落した場合、ドラギ欧州中銀総裁は、量的緩和に踏み切らざるを得なくなる。 日本のインフレ率は、4月以降に消費増税の影響（+2.0％）が無くなることで、原油価格が続落した場合、ユーロ圏同様にマイナスに落ち込む可能性が高まることで、黒田バズーカ砲第3弾の期待感が高まることになる。 イエレンFRB議長は、4月以降の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを開始すると示唆していることで、雇用情勢と物価情勢次第では6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ開始観測が高まっている。 カーニー英中銀総裁は、5月の総選挙までには利上げに踏み切るを表明していたことで、本日の英中央銀行金融政策決定会合での利上げの時期に関する協議に注目することになる。 【今日の欧米市場の予定】 19：00　ユーロ圏・11月生産者物価指数（前年比予想：-1.4％、10月：-1.3％） 19：00　ユーロ圏・11月小売売上高（前月比予想：+0.2％、10月：+0.4％） 19：00　ユーロ圏・12月業況判断指数（予想：0.17、11月：0.18） 21：00　英国中央銀行が金融政策発表（現状維持の予想） 22：30　米・前週分新規失業保険申請件数（予想：29万件、前回：29.8万件） 22：30　加・11月新築住宅価格指数（前月比予想：+0.1％、10月：+0.1％） 02：00　ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演 05：00　米・11月消費者信用残高（予想：150億ドル、10月：132.26億ドル） 《KO》