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欧米為替見通し:ハト派のイエレンFRB議長に対するタカ派的な内憂外患
2014/11/11 17:08
FISCO
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*17:08JST 欧米為替見通し:ハト派のイエレンFRB議長に対するタカ派的な内憂外患 本日11日の欧米市場のドル・円は、ニューヨーク市場がベテランズ・デー(復員軍人の日:Veterans Day)で閑散取引となることで、動意に乏しい展開が予想される。 イエレンFRB議長は、10月の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾を終了した後、利上げの時期は慎重に見極める、とハト派見解を述べていた。 しかしながら、イエレンFRB議長の「ハト派」的な見解は、議長を務める米国連邦準備理事会(FRB)と、かつて総裁を務めていたサンフランシスコ地区連銀からの「タカ派」の攻撃に遭遇している。 サンフランシスコ地区連銀のエコノミストは、「金融政策当局が長期経済成長の低下トレンドと長期金利見通しを誤って連動させている可能性があるため、長期金利が予想水準を上回るリスクに直面している」と警鐘を鳴らした。 米国連邦準備理事会(FRB)が先月から公表を始めた、19の雇用関連指標から構成される「労働市場情勢指数(LMCI)」は、10月は+4となり、9月も+4へ上方修正された。米国のリセッション(景気後退)時期の平均労働市場情勢指数は、-20であり、景気回復時の平均は、+4であることで、9月と10月は、過去の景気回復期の水準に到達していることになる。 イエレンFRB議長は、9つの雇用関連指標を「イエレン・ダッシュボード」で注視しており、リセッション(景気後退)前の2007年12月の水準を回復するまでは、利上げには踏み切らない、と表明している。そして、直近の数字は、3つが回復しているものの、6つが依然として回復していないことで、利上げ時期は、2015年の第2・四半期から第3・四半期付近と予想されている。 米国労働省が発表している9つの雇用関連指標は、労働市場の脆弱性を示しているものの、米国連邦準備理事会(FRB)が発表している19の雇用関連指標で構成される労働市場情勢指数(LMCI)は、労働市場の回復を示している。 【今日の欧米市場の予定】 米国はベテランズデー(退役軍人の日)で祝日(債券市場は休場) 《KO》
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