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NYの視点:英国経済、新型コロナ変異種でロックダウン長期化の可能性がリスク

2020/12/22 8:50 FISCO
*08:50JST NYの視点:英国経済、新型コロナ変異種でロックダウン長期化の可能性がリスク 新型コロナウイルスパンデミックが発生後、これまでにも様々なウイルスの変異種が見られたようだが、英国で現在拡大している新型コロナウイルス変異種に関しては感染性が高く、医療関係者が明らかに懸念を抱いているようだ。各国は早急に英国との国境を閉鎖。現在、40カ国以上が英国からの入国を禁止。航空便の運航も停止され、積み荷の運搬などにも支障をきたしているようだ。 地元紙テレグラフは、新型コロナ変異種の拡大で英国はおそらく来年の4月の復活祭までロックダウンを強いられる可能性があると警告。もし、現実になると、経済が大幅に損なわれ、来年の1−3月期経済が再び大幅なマイナス成長に陥ることになる。ジョンソン首相との会見で、バランス医師は、このウイルス変異種がより感染性が高いのは明らかで、著しいと警告したと同時に、より深刻である証拠はないとし、ワクチンが有効に働くはずだと加えている。ワクチンが有効に働き、現在のところ、専門家は、ロックダウンの終了予定期間は修正していない。 しかし、景気が一段と悪化するリスクがあるこの状況下で、英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)の合意ない離脱をした場合、経済や金融市場にさらなる打撃を与える。ジョンソン首相は、通商合意ない離脱に備えていたが、新型コロナウイルス変異種感染拡大で、事情は変わった。景気後退の深刻化や金融市場の混乱を避けるためにも、離脱を巡る通商協定での合意が無難と考えた可能性がある。協議が暗礁に乗り上げた主要な問題のひとつである漁業権問題で首相は妥協する姿勢を示した。土壇場で合意成立した場合は、回復への懸念が緩和しポンドを支える可能性がある。 《CS》