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FRB金融緩和政策長期化の見通しでドルは買いづらい展開か 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

2020/12/21 17:43 FISCO
*17:43JST FRB金融緩和政策長期化の見通しでドルは買いづらい展開か 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子) 皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。 ドル・円は米低金利政策の長期化を想定してドル売りが強まり、一時102円88銭まで下落しました。12月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合の決定内容から、現行の低金利政策は長期間維持されるとの見方が改めて広がったことや、ユーロ高・ドル安が進行したことで、ドル・円の取引でもドル売り・円買いが優勢となり、弱含みの展開となりました。 ユーロ・円はやや強含みの展開となりました。英国が通商合意を得られないまま欧州連合(EU)から離脱する可能性が高いと見られたことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りは一時縮小しましたが、ユーロ圏製造業PMIなどの経済指標発表が好調だったことなどからユーロ高・米ドル安が進行し、ユーロの対円レートは125円台後半で下げ渋る展開となりました。週前半は126円を挟んだ水準で推移しましたが、週末前に126円台後半まで戻しています。 さて、今週のマーケットはどうなるのか?各通貨の見通しについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。 ドル・円は『弱含み』を予想しています。『米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和政策は長期化するとの思惑から、ドルは買いづらい展開となりそうだ』と伝えています。15-16日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが決定しましたが、資産買入れ規模は変更しませんでした。ただ、『2023年まで実質ゼロ金利政策維持の方針を改めて示したことから、当面のハト派姿勢への思惑からドルは買いづらい見通し』と考察しています。 ユーロ・円については『下げ渋り』を予想しています。『欧州における新型コロナウイルスの感染拡大に対する市場の警戒感は消えていないものの、製造業、サービス業の企業景況感は悪化していないことから、リスク回避的なユーロ売りがただちに拡大する可能性は低いと見られる』と考察しています。また、欧州諸国でワクチン接種が近く開始されることで、『リスク選好の円売りも見込まれる』と伝えています。 ポンド・円は『下げ渋り』を予想しています。『引き続き英国と欧州連合(EU)の通商協議が注目され、ポンドは買いづらい展開となりそうだ』と伝えています。一方、新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されたことや、英中央銀行が現行の金融政策を維持している点がポンド売りにつながりにくい点も言及しています。 豪ドル・円は『底堅い展開』を予想しています。12月17日発表の雇用統計が良好な結果だったことから、『早期の追加緩和観測は後退し、豪ドルの下支えとなる』と伝えています。また、『欧州連合(EU)の新型コロナウイルスワクチン承認も見込まれ、リスク選好ムードの広がりにともない豪ドルが買われやすくなる可能性もある』と考察しています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子 《CN》