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NYの視点:ユーロ再度買い持ちに転じる:今週の注目: 米中日貿易、NAFTA、ECB、BOE、米小売り、PPI&CPI

2018/9/10 7:40 FISCO
*07:40JST NYの視点:ユーロ再度買い持ちに転じる:今週の注目: 米中日貿易、NAFTA、ECB、BOE、米小売り、PPI&CPI 短期投機家・投資家ポジションで円の売り持ち高は前々週から増加した。ユーロは再び買い持ちに転じた。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会の結果を受けたユーロの下げ余地を広げた可能性がある。 今週は英国中央銀行が金融政策決定会合、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会を開催する。英国中銀は8月に利上げを実施後、政策金利を据え置く見込み。ただ、利上げ軌道を探るために、新興諸国や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感を受けた景気見通しに焦点が集まる。ECBは来月から年末にかけて、資産購入を解消する方針を再確認すると見られる。また、新たな予測を発表。貿易緊張を受けた成長、インフレ見通しに注目。ドラギ総裁は引き続き慎重な方針を維持し、ユーロの上値を抑制すると考える。 米国では、良好な雇用統計を受けて、年あと2回の利上げが正当化されるとの見方が強まった。各連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言に注目されるほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表するベージュブックの内容に注目される。ベージュブック(地区連銀経済報告)は、追加利上げが確実視されている次回9月会合の材料となる。全米の経済が緩やかな成長を続けており、インフレや賃金圧力が強調されると、9月の利上げをさらに後押しする。また、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)でインフレ動向を確認するほか、小売りで消費動向を確認していく。一部では関税がインフレを押し上げるとの意見もある。下半期の消費は上半期の強いペースから鈍化すると予想されている。 主要イベントでは、米中、NAFTAに加え、日米貿易論争の行方、スウェーデンの総選挙、BREXIT協議の行方に注目が集まる。また、新興諸国市場動向では、トルコの中銀が金融政策決定会合を予定している。果たして、トルコリラ安を是正するための利上げを実施するかどうかに焦点が集まる。 トランプ大統領は中国2000億ドル規模の商品に追加関税を発動する計画。加えて、2670億ドルと、ほぼ全輸入品に追加関税を課すことも辞さない方針を再確認した。一方、中国商務省もすでに、報復措置を講じる方針を発表している。中国は貿易収支の発表を予定。さらに、新たな期限、10月1日に向けて、米国とカナダが北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉協議で合意にいたるかどうかを睨んだ展開となる。トランプ大統領は、日本との貿易協議を開始する方針も示している。 一方で、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が「今月開催される国連総会、または、11月にアルゼンチンで開かれるG20サミットで、米中首脳会談を開催することも可能だ」とほのめかすなど、水面下での調整にも期待される。 スウェーデンの総選挙では反EU、反移民派のポピュリストが勢いを強め、半世紀にわたる社会民主主義政党の主導が終焉をむかえる可能性が出てきた。 ■今週の主な注目イベント ●米国 8日:ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演 10日:ボスティック米アトランタ連銀総裁 11日:米7月JOLT求人:(6月666.2万人) 12日:米8月PPI:予想前年比+3.2%(7月+3.3%)、 コアPPI:予想前年比+2.7%(7月+2.7%) 米連邦準備制度理事会(FRB)がベージュブック(地区連銀経済報告)公表、PPI 13日:米8月CPI:予想前年比:+2.8%(7月+2.9%)、 コアCPI:予想前年比+2.4%(7月+2.4%) ボスティック米アトランタ連銀総裁が経済見通し、金融政策に関して協議 14日:米8月小売り:予想前月比+0.5%(7月+0.5%)、 エバンス・シカゴ連銀総裁講演、経済や金融政策 ●欧州 13日:欧州中央銀行(ECB)の定例理事会:予想政策金利据え置き、 ドラギECB総裁会見 ●英国 13日:英国中央銀行、金融政策決定会合:予想政策金利0.75%、 資産購入目標4350憶ポンドで据え置き ●中国 8日:8月貿易収支:予想+310億ドル(7月+280.5億ドル)、 輸出:予想+10.0%(7月+12.2%)、 輸入:前年比+17.7%(7月+27.3%) 14日:8月鉱工業生産:予想前年比+6.2%(7月+6.0%)、 8月小売り ●スウェーデン 9日:総選挙 ●トルコ 13日:中銀政策会合:政策金利20.88%(前回17.75%) ●地政学的リスク トルコ 北朝鮮 イラン ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 《CS》