2024/4/30
東証グロ-ス指数は続伸、引き続き薄商いだが買戻しが先行
*17:12JST 東証グロ-ス指数は続伸、引き続き薄商いだが買戻しが先行
東証グロース市場指数 830.23+4.39 /出来高 7293万株/売買代金778億円東証グロース市場250指数 647.40 +2.79 /出来高4477万株/売買代金547億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに続伸。値上がり銘柄数は322、値下り銘柄数は214、変わらずは37。
29日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は146.43ドル高(+0.38%)の38386.09ドル、ナスダックは55.19ポイント高(+0.35%)の15983.09、S&P500は16.21ポイント高(+0.32%)の5116.17で取引を終了した。マイクロソフト、アルファベットの決算を受けAI(人工知能)への楽観的見方に買われ寄り付き後、上昇。今週予定されている企業決算への期待感もさらなる買い材料となったほか、アップルやテスラの回復もハイテクをけん引し終日堅調に推移した。終盤にかけ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた利益確定売りに伸び悩んだほか、財務省が発表した4-6月期の借り入れ推定額が予想外に上方修正されたことが警戒材料となり一時下落に転じた。しかし、押し目買い意欲も強く相場はプラス圏を回復し終了。
米国株上昇を受けて、グロース市場も買い優勢で取引を開始。引き続き買戻しが先行し、グロース市場指数、グロース市場250指数ともに前日比プラス圏で推移した。ただ、グロース市場コア20など主力銘柄は総じてさえなかったほか、グロース市場の売買代金は今年最低水に。引き続き参加者限定の地合いとなった。
個別では、データセクション<3905>が大幅続伸でストップ高となったほか、リグア<7090>、くすりの窓口<5592>の上げが目立った。時価総額上位銘柄では、BASE<4477>、フリー<4478>が上昇した。値上がり率上位銘柄では、サイバートラスト<4498>、セキュア<4264>がランクイン。
一方、先週末に急騰したソーシャルワイヤー<3929>は短期資金が流出し急落したほか、直近IPOのコージンバイオ<177A>も大幅安となった。時価総額上位銘柄では、ウェルスナビ<7342>、サンウェルズ<9229>、カバー<5253>がさえない。値下がり率上位銘柄では、SBIリーシングサービス<5834>、ノイルイミューン・バイオ<4893>がランクイン。
なお、東証グロース市場Core指数では、BASE、フリーの2銘柄のみ上昇した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 3905|データセク | 2222| 400| 21.95|
2| 7090|リグア | 2400| 200| 9.09|
3| 5592|くすりの窓口 | 1537| 126| 8.93|
4| 7072|インテM | 1130| 85| 8.13|
5| 4498|サイバートラスト | 1921| 136| 7.62|
6| 4264|セキュア | 1912| 132| 7.42|
7| 5588|ファーストA | 1197| 76| 6.78|
8| 9246|プロジェクトHD | 1487| 94| 6.75|
9| 7317|松屋R&D | 712| 43| 6.43|
10| 5532|リアルゲイト | 1950| 112| 6.09|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 3929|ソシャルワイヤ | 261| -26| -9.06|
2| 7320|日本リビング保証 | 2995| -295| -8.97|
3| 5834|SBIリーシング | 3365| -300| -8.19|
4| 177A|コージンバイオ | 1886| -140| -6.91|
5| 4893|ノイルイミューン | 162| -11| -6.36|
6| 175A|ウィルスマート | 1524| -95| -5.87|
7| 6696|トラースOP | 331| -20| -5.70|
8| 5131|リンカーズ | 207| -12| -5.48|
9| 9337|トリドリ | 2450| -138| -5.33|
10| 9237|笑美面 | 2440| -136| -5.28|
《FA》
2024/4/27
新興市場見通し:決算発表予定の主力処が戻りを試すか確認したいところ
*14:24JST 新興市場見通し:決算発表予定の主力処が戻りを試すか確認したいところ
■週を通してエネルギー不足の地合い
今週の新興市場は反発。同時期の騰落率は、日経平均が+2.34%だったのに対して、グロース市場指数は+0.95%、グロース市場250指数は+0.92%と日経平均よりも小幅な反発に留まった。週初は半導体関連銘柄を中心に米ハイテク株が弱い動きとなったことから、プライム市場の半導体株を中心に利益確定売りが先行。投資家心理が悪化したことで、グロース市場は年初来安値を更新する銘柄の投げ売りが目立った。押し目を狙うような積極的な投資家は不在となったことから、グロース市場の売買代金は5営業日連続で1000億円を下回った。週末にかけては米ハイテク株上昇などを材料に自律反発的な買いが入ったことから、グロース市場指数、グロース市場250指数ともに週間ベースでは反発となったが、週を通してエネルギー不足の地合いとなった。
個別銘柄では、東京都世田谷区による顔認証勤怠システム「AIZE」の採用や、グループ会社のゼロフィールドが業務提携先と連携を進め、米国にデータセンターを増設などと発表したトリプルアイズ<5026>が急騰。L is B<145A>は、横井社長CEOが投資家向けチャンネルで「黒字維持しながら成長」と強調したことで買われた。リンカーズ<5131>がオンデック<7360>と業務提携し、M&A支援、プラットフォーム開発、ビジネスマッチングの3領域で相互に協力すると発表し買われた。一方、決算が嫌気されてシーユーシー<9158>が上場来安値を更新したほか、ティーケーピー<3479>、カバー<5253>、トライト<9164>など主力銘柄も総じて売られた。
なお、4月24日にグロースへ上場したレジル<176A>の初値は公開価格を0.4%上回る1205円、25日に同じくグロースへ上場したコージンバイオ<177A>の初値は公開価格を6.8%上回る2030円となった。その後、レジルは初値を上回って推移したが、コージンバイオは週末に急落して初値を下回った。
■再来週は主力処の決算発表が多数予定、IPOは空白期間入り
来週から再来週にかけての新興市場は、プライム市場同様、決算発表銘柄中心の地合いとなりそうだ。好決算銘柄が素直に買われる地合いとなれば、グロース市場指数やグロース市場250指数も堅調推移となりそうだが、今週材料が出たQPS研究所<5595>ですら買いが続かなったことから、投資家心理を刺激する核となる銘柄が出るかは微妙なところだ。
再来週は9日にサンウェルズ<9229>、BASE<4477>、10日に弁護士ドットコム<6027>、GMOフィナンシャルゲート<4051>とグロース市場Core指数構成銘柄など主力処の決算発表が予定されている。今週は主力処も週間騰落率ランキング値下がり上位に複数社が名を連ねる厳しい状況だった。投資家心理が悪化していることで物色意欲は弱く、売買代金は細っている。足元の地合いを考慮すると、グロース市場全体の底入れを試すのはまだ先と考える。まずは、決算発表前後の主力株で戻りを試す銘柄が現れるかを確認したい。なお、新規株式公開(IPO)は、5月28日上場予定の学びエイド<184A>登場まで空白期間となる。
《FA》
2024/4/26
東証グロ-ス指数は反発、薄商いだが買戻しの動きが先行
*16:35JST 東証グロ-ス指数は反発、薄商いだが買戻しの動きが先行
東証グロース市場指数 825.84 +5.40 /出来高 1億58万株/売買代金922億円東証グロース市場250指数 644.61 +4.49 /出来高 6061万株/売買代金620億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数は、東証グロース市場250指数ともに反発。値上がり銘柄数は267、値下り銘柄数は250、変わらずは51。
25日の米国株式市場は下落。ダウ平均は375.12ドル安(-0.98%)の38085.80ドル、ナスダックは100.99ポイント安(-0.64%)の15611.76、S&P500は23.21ポイント安(-0.46%)の5048.42で取引を終了した。1-3月期国内総生産(GDP)の伸び鈍化を受け成長減速を懸念する売りに寄り付き後、下落。同時に、同四半期の価格指数は予想以上に伸びが加速したため長期金利上昇を嫌気した売りも強まった。ハイテクではメタの決算を受けた売りも重しとなったほか、NYダウはキャタピラーの下げが押し下げ、続落。終日軟調推移となったが、押し目では主要企業決算を期待した買いが支え終盤にかけ下げ幅を縮小し、終了した。
米国株はさえなかったが、決算を発表したマイクロソフトが時間外取引で買われたことなどから、グロース市場はやや買われて取引を開始。寄付き後は方向感に乏しかったが、日銀金融政策決定会合の結果が「金融政策の現状維持」だったことで、プライム市場中心に買い優勢となった。グロース市場は引き続き薄商いのままだったが、グロース市場指数、グロース市場250指数ともにやや買戻しが先行し前日比プラス圏で取引を終えた。
個別では、子会社が米国でデータセンターを増設すると発表したトリプルアイズ<5026>がストップ高となったほか、国交省が河川や道路管理の実証案件に採択したことを発表したQPS研究所<5595>も買われた。時価総額上位銘柄では、MacbeeP<7095>、ispace<9348>、セーフィー<4375>が上昇。値上がり率上位銘柄では、ソーシャルワイヤー<3929>、データセクション<3905>、レジル<176A>がランクイン。
一方、コンヴァノ<6574>、コージンバイオ<177A>の下げが目立った。時価総額上位銘柄では、シーユーシー<9158>、GENDA<9166>が下落。値下がり率上位銘柄では、テックファーム<3625>、フィット<1436>、トランスジェニック<2342>がランクイン。
東証グロース市場Core指数では、MacbeeP、ispace、セーフィーのほか、ライフネット生命保険<7157>、ジーエヌアイグループ<2160>が買われた。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 5026|トリプルアイズ | 1472| 300| 25.60|
2| 3905|データセク | 1822| 243| 15.39|
3| 176A|レジル | 1249| 152| 13.86|
4| 151A|ダイブ | 3740| 450| 13.68|
5| 3929|ソシャルワイヤ | 287| 31| 12.11|
6| 4498|サイバートラスト | 1785| 154| 9.44|
7| 3558|ジェイドG | 1524| 127| 9.09|
8| 9338|INFORICH | 3930| 300| 8.26|
9| 7095|MacbeeP | 13590| 1010| 8.03|
10| 4893|ノイルイミューン | 173| 12| 7.45|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 177A|コージンバイオ | 2026| -344| -14.51|
2| 6574|コンヴァノ | 869| -91| -9.48|
3| 5132|pluszero | 2180| -197| -8.29|
4| 3625|テックファム | 585| -45| -7.14|
5| 1436|フィット | 915| -67| -6.82|
6| 2342|トランスG | 248| -15| -5.70|
7| 4564|OTS | 17| -1| -5.56|
8| 4169|エネチェンジ | 429| -25| -5.51|
9| 6085|アキテクツSJ | 474| -27| -5.39|
10| 4316|ビーマップ | 420| -23| -5.19|
《FA》