マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/25 16:31:24
15,130,819
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

ストレステスト活用の重要性【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】

2020/10/20 16:05 FISCO
*16:05JST ストレステスト活用の重要性【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】 10月6日に発行された日銀レビュー「共通シナリオに基づく一斉ストレステスト」では、日本銀行と金融庁が開始した「共通シナリオに基づく一斉ストレステスト」について、概要と実施に至った背景、欧米諸国との制度運営の違い、ベンチマーキングや水平レビューといった分析が可能となる意義等について整理している。 「一斉ストレステスト」というのは今回が初めてである。日本銀行と金融庁は、金融機関自身が行っているストレステストを前提としてその内容を個々に検証し、日本銀行では、金融システム全体の安定性を分析・評価する観点から、自らのモデルを用いてマクロ・ストレステストを実施してきた。 第1回の一斉ストレステストは、昨年10月の共通シナリオの策定、昨年12月初に今回の対象である三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>、みずほFG<8411>、三井住友トラストHD<8309>、農林中央金庫への共通シナリオ提示、本年3月末までにストレステストの結果提出、という流れで進められた。また、並行して日本銀行と金融庁においても、同じシナリオを用いて対象先のストレステストが進められた。4月以降、日本銀行と金融庁は結果の比較・検証分析を合同で実施し、7月半ばにかけて対象先へのフィードバックが実施された。 一斉ストレステストのベースライン・シナリオは昨年10~11月時点の経済状況を前提に策定される一方、テールイベント・シナリオは「内外の経済情勢がリーマンショック時並みに悪化する状況」を想定し、金融市場では株価下落と円高・ドル安、内外金利の低下が生じるとともに、海外経済も当時と同様に大幅に減速し、需給ギャップも悪化すると想定された。次回の一斉ストレステストの共通シナリオについては、感染症流行を踏まえたシナリオとして、どのような金融経済情勢を想定すべきかが最大の課題となっている。 初めての一斉ストレステストが実施されたが、その活用については「わが国では、欧米諸国のように、当局が特定のシナリオを用いて実施するストレステストの結果を規制・監督上の追加的な自己資本賦課と紐づける枠組みとはなっていない」との説明が加えられた。「金融システムが安定を維持している現在の状況下では、そうしたマクロのテスト結果に加えて、個別対象先の一斉ストレステストの結果を公表するメリットは乏しい」というスタンスに変わりはないようだ。 (株式会社フィスコ 中村孝也) 《RS》
関連銘柄 4件
1,826
11/25 15:30
+1(%)
時価総額 24,252,923百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,721
11/25 15:30
-22(%)
時価総額 2,709,081百万円
三井住友信託銀行を中核とする銀行持株会社。日興アセットマネジメント、三井住友トラスト・ローン&ファイナンス等も傘下に持つ。総資産は77兆円超。資産運用・資産管理ビジネスでは顧客基盤の拡大などに取り組む。 記:2024/08/30
3,708
11/25 15:30
+45(%)
時価総額 14,552,165百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
3,819
11/25 15:30
-16(%)
時価総額 9,697,396百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27