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欧州のエネルギー調達とドル依存度【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】
2020/1/27 10:26
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*10:26JST 欧州のエネルギー調達とドル依存度【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】 ユーロ圏が独自の経済ブロックを構築する上で一つの鍵となるのが「エネルギーの調達とドル依存度」である。ユーロ圏のエネルギーと食糧の輸入(鉱物性燃料・潤滑油と食料品および動物の合算値)は56兆円(2009~18年平均)。ちなみにユーロ圏の経常黒字は2009~18年平均が21.7兆円、2018年単年は43.0兆円であり、ユーロ圏が独自の経済圏として自立する上で、現状は安定感を欠く印象を受ける。 ユーロが主流のヨーロッパでも、原油輸入のドル依存度は高い。EUの原油輸入のドル依存度は、2010年の78.7%から2018年は88.3%に上昇した。ドイツのようにドル構成比が低い(54.3%)国もあるが、そういった国は限定的である。 ヨーロッパのエネルギー輸入元を見ると、「ロシア+CIS」の構成比は2014年の50.4%から18年の50.1%と横ばいである一方、中東構成比は17.3%から23.2%に若干上昇した。上記のドル依存度上昇と整合的である。2011年にロシア・ドイツ間をつないだ天然ガスパイプライン「ノルド・ストリーム」が稼働したことに加え、向こう数ヵ月で「ノルド・ストリーム2」も完成予定と報じられているが、パイプラインでのロシアからのガス輸入量は横ばい圏にとどまる。 《SI》
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