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10日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、政策期待で下値は限定的

2024/12/10 18:19 FISCO
*18:19JST 10日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、政策期待で下値は限定的 下記の通り修正します。 (誤)   (正)   10日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比102.81ポイント(0.50%)安の20311.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.51ポイント(0.74%)安の7306.16ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は2475億4240万香港ドルに拡大している(9日は1627億8510万香港ドル)。 利食い売りが優勢となる流れ。ハンセン指数は前日に2.8%高と続伸し(約1カ月ぶり高値)、この日は3%超の上昇で寄り付いただけに、短期的な過熱感が意識された。また、取引時間中に公表された11月の中国貿易統計が下振れたこともマイナス。米ドル建て輸出は前年同月比6.7%増(予想は8.7%増)にとどまり、輸入は3.9%減(予想は0.9%増)に落ち込んでいる。16日に公表される11月の小売売上高や鉱工業生産などや、15日までに発表される金融統計の内容を見極めたいとするスタンスも重しとなった。 もっとも、下値は限定的。中国経済対策の期待感が引き続き支えとなっている。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」が11?12日に開催される見通しと伝わる中、9日には中央政治局会議が開催された。政治局会議では、来年は「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」を実施する方針が確認されている。金融政策はこれまでの「穏健な(中立的な)」から「適度に緩和」に変更。方針転換は、リーマン・ショック後以来14年ぶりだ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.0%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.2%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.9%安と下げが目立った。 セクター別では、保険・証券が安い。新華人寿保険(1336/HK)が3.9%、中国人寿保険(2628/HK)が3.2%、中国人民財産保険(2328/HK)が3.0%、招商証券(6099/HK)が10.1%、中信証券(6030/HK)が5.9%、中信建投証券(6066/HK)が5.3%ずつ下落した。 中国不動産セクターも急落。龍湖集団のほか、融創中国HD(1918/HK)が9.7%安、世茂集団HD(813/HK)が8.1%安、広州富力地産(2777/HK)が7.3%安、旭輝(884/HK)が6.7%安で引けた。 半面、消費セクターの一角はしっかり。ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が5.3%高、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が2.8%高、家電の海信家電集団(921/HK)と粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)がそろって2.6%高、豚肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が2.3%高で取引を終えた。政策支援が期待される。李強・首相は9日、国際通貨基金(IMF)や世界銀行など国際機関10団体の代表らとの会合で、中国内需の拡大に向け、マクロ経済政策の強化などあらゆる手段を講じていくと表明した。 一方、本土市場は「反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3422.66ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。金融株、不動産株、ハイテク株、空運株、インフラ関連株なども買われた。半面、発電株は安い。エネルギー株、医薬株、海運株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》