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20日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、医薬株に買い

2024/11/20 16:44 FISCO
*16:44JST 20日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、医薬株に買い 20日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比21.98ポイント(0.66%)高の3367.99ポイントと続伸した。 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国経済の回復遅れが警戒される中、当局は追加の経済対策を打ち出すとの観測が流れている。朝方公表された実質的な政策金利となる11月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」は予想通り据え置かれたが、年内に預金準備率が引き下げられるとの見方も続いた。市場活性化の期待も広がる。中国のファンド運営各社は20日、株式上場投資信託(ETF)の手数料引き下げを発表した。ただ、上値は限定的。東欧地域の地政学リスクがくすぶっているほか、米国の対中圧力強化が不安視されている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、医薬の上げが目立つ。上海医薬集団(601607/SH)が5.0%高、人福医薬集団(600079/SH)が4.7%高、山東魯抗医薬(600789/SH)が3.1%高、華潤双鶴薬業(600062/SH)が2.4%高で引けた。 軍事関連株も物色される。航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が4.3%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が3.4%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が1.5%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が1.3%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が1.1%ずつ上昇した。 証券株もしっかり。東方証券(600958/SH)が2.3%高、中信証券(600030/SH)が1.4%高、中国銀河証券(601881/SH)が1.3%高で取引を終えた。消費関連株、不動産株、資源株、公益株、空運株なども買われている。 半面、銀行株はさえない。厦門銀行(601187/SH)が2.6%、中国民生銀行(600016/SH)が2.4%、貴陽銀行(601997/SH)が1.3%、中信銀行(601998/SH)が1.2%ずつ下落した。半導体株の一角も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.95ポイント(1.06%)高の280.53ポイント、深センB株指数が3.63ポイント(0.29%)高の1256.06ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》