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7日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で続伸、エネルギーと電力に買い

2024/8/7 19:00 FISCO
*19:00JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で続伸、エネルギーと電力に買い 7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.55ポイント(0.09%)高の2869.83ポイントと小幅ながら続伸した。 経済対策の期待感が相場を支える流れ。内需不振など景気先行き不安がくすぶる中、7月の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で示された方針のもと、当局は支援策を急いでいる。直近では、国家発展改革委員会など関係部門が6日、電力システム更新に向けた3カ年計画を発表。「新型電力システム」の建設を加速し、新エネルギーの送電比率を高める構えだ。ただ、上値は重い。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンス後退が逆風だ。人民銀は6日、リバースレポを通じ資金を供給したが、規模は2015年以来の低水準(満期日との差し引きでは2156億5000万人民元の吸収超)。7日は公開市場操作(オペ)を4年ぶりに見送り、リバースレポによる資金供給がゼロとなった(2516億7000万人民元の純吸収)。 一方、取引時間中に報告された7月の中国貿易統計はまちまちの内容。米ドル建て輸出が7.0%増にとどまり予想(9.5%増)を下回ったものの、輸入が7.2%増と予想(3.2%増)を大幅に上回っている。内需の指標ともなる輸入は前月、予想外のマイナス成長(2.3%減)だった。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、エネルギー関連の上げが目立つ。中国海洋石油(600938/SH)が2.0%高、中海油田服務(601808/SH)が1.9%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.2%高、中国中煤能源(601898/SH)が4.5%高、中国神華能源(601088/SH)が1.9%高で取引を終えた。 発電・設備の電力株も高い。楽山電力(600644/SH)が5.9%、華銀電力(600744/SH)が4.9%、中国核能電力(601985/SH)が2.1%、中国西電電気(601179/SH)が4.2%、河南平高電気(600312/SH)が3.0%、東方電気(600875/SH)が1.7%ずつ上昇した。消費関連株、海運株、軍事関連株、銀行株なども買われた。 半面、不動産株はさえない。金地集団(600383/SH)が2.2%、中華企業(600675/SH)が1.9%、華遠地産(600743/SH)が1.7%、緑地HD(600606/SH)が1.4%ずつ下落した。ハイテク株、医薬株、空運株、保険・証券株も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.29ポイント(0.12%)安の232.82ポイント、深センB株指数が7.46ポイント(0.68%)高の1098.47ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《NH》