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11日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で5日ぶり反発、理想汽車7.1%上昇

2024/7/11 18:00 FISCO
*18:00JST 11日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で5日ぶり反発、理想汽車7.1%上昇 11日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比360.66ポイント(2.06%)高の17832.33ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.60ポイント(1.93%)高の6371.78ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は1003億7990万香港ドルとなっている(10日は1023億3980万香港ドル)。 投資家心理が上向く流れ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受け、市場ではFRBが9月にも利下げに踏み切るとの観測が流れた。金融政策で米国に追随する香港でも、金利低下の思惑が広がっている。ほか、人民元安進行の警戒感も薄らいだ。米ハイテク株高も追い風。昨夜の米株市場では、ナスダック指数が1.2%高と7日続伸し、7日連続で史上最高値を更新した。ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が発表した4〜6月期の売上高が予想を上回り、半導体需要の強さが改めて意識されたことも追い風となっている。指数は上げ幅を徐々に広げた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が7.1%高、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が6.3%高、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が5.5%高と上げが目立った。 セクター別では、香港と本土の不動産が高い。上記した新世界発展のほか、新鴻基地産発展(16/HK)が3.8%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.5%、恒基兆業地産(12/HK)が3.1%、遠洋集団HD(3377/HK)が12.7%、世茂集団HD(813/HK)が7.7%、旭輝(884/HK)が6.8%ずつ上昇した。 スマートフォン部材や半導体の銘柄群も物色される。丘タイ科技(1478/HK)が24.1%高、瑞声科技HD(2018/HK)が6.0%高、舜宇光学科技(2382/HK)が4.6%高、ASMPT(522/HK)が3.2%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.4%高と値を上げた。丘タイ科技は1〜6月期の純利益に関し、前年同期比で5〜6倍に拡大するとの見通しを公表している。 証券セクターもしっかり。広発証券(1776/HK)が4.1%高、華泰証券(6886/HK)が3.3%高、中国国際金融(3908/HK)が3.2%高、中信建投証券(6066/HK)が2.8%高で取引を終えた。中国の証券当局が株式市場のテコ入れ策を打ち出す中、証券各社にメリットがあると期待されている。 他の個別株動向では、中国EVメーカーの小鵬汽車(9868/HK)が11.7%高。配車サービス大手の滴滴出行(DIDI)と共同開発した純電動コンパクトカー「小鵬MONA M03」について、8月にも販売・納車を開始するなどと伝えられた。 本土市場も反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.06%高の2970.39ポイントで取引を終了した。証券株が高い。消費関連株、不動産株、素材株、医薬株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株、エネルギー株、空運株なども買われている。半面、銀行株は売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》