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2日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、理想汽車5.0%上昇

2024/7/2 18:00 FISCO
*18:00JST 2日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、理想汽車5.0%上昇 休場明け2日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比50.53ポイント(0.29%)高の17769.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.05ポイント(0.68%)高の6374.91ポイントと続伸した。売買代金は1184億3420万香港ドルにやや拡大している(6月28日は988億8700万香港ドル)。 中国景気の持ち直し期待が相場を支える流れ。1日公表された民間による6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は予想を上回る51.8に達し、2021年5月以来、約3年ぶりの高水準を付けている。それより先、国家統計局などが6月30日に発表した同月の製造業PMIは49.5となり、2カ月連続で景況判断の境目となる50を割り込んだが、予想の範囲内ということもあり、それほど悲観されていない。ただ、上値は限定的。米長期金利の上昇が重しだ。1日の米債券市場では、米10年利回りの上昇が続き、一時は約1カ月ぶりの高水準を付けている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が5.0%高、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.7%高、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.5%高と上げが目立っている。理想汽車に関しては、販売好調が手がかりとなった。今年6月の納車台数は前年同月比46.7%増。増加率は前月の23.8%から大幅に加速している。 セクター別では、中国の銀行・保険が高い。中国農業銀行(1288/HK)が4.2%、招商銀行(3968/HK)が2.7%、新華人寿保険(1336/HK)が5.0%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.9%ずつ上昇した。 中国の不動産セクターも物色される。雅居楽集団HD(3383/HK)が3.9%高、旭輝HD(884/HK)が3.2%高、世茂集団HD(813/HK)が2.8%高で引けた。中国で不動産販売が下げ止まりの傾向を見せていると伝わったことが支援材料。調査会社CRICのデータによると、主要100社の販売額(合弁会社など含む)は今年6月に前年同月比で16.7%減少したものの、下げ率は5月の33.6%から大幅に縮小した。直近1年で最も小幅な下げとなっている。 セメントや鉄鋼の素材セクターもしっかり。華潤水泥HD(1313/HK)が4.3%高、中国建材(3323/HK)が2.9%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.3%高、鞍鋼(347/HK)が2.5%高で取引を終えた。 半面、家電やスポーツ用品、食品など消費セクターはさえない。海信家電集団(921/HK)が3.5%、海爾智家(6690/HK)が3.1%、李寧(2331/HK)が5.0%、安踏体育用品(2020/HK)が2.7%、統一企業中国HD(220/HK)が2.4%、日清食品(1475/HK)が2.1%ずつ下落した。中国景気の過度な先行き不安は薄らぎつつあるものの、内需の回復には時間がかかると懸念されている。 一方、本土市場は小幅に3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の2997.01ポイントで取引を終了した。銀行株が高い。酒造株、エネルギー株、公益株、運輸株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。医薬品株、医薬株、自動車株、素材株、不動産株なども売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》