マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
43,870.35
+461.88
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 7:47:13
15,274,646
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

3日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で5日ぶり反発、自動車セクターに買い

2024/6/3 18:00 FISCO
*18:00JST 3日の香港市場概況:ハンセン1.8%高で5日ぶり反発、自動車セクターに買い 週明け3日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比323.43ポイント(1.79%)高の18403.04ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が139.41ポイント(2.18%)高の6531.99ポイントと5日ぶりに反発した。売買代金は1323億980万香港ドルに縮小している(5月31日は1917億5090万香港ドル)。 米長期金利の低下が好感される流れ。先週末の米債券市場では、米インフレ高進の警戒感が薄れ、米10年債利回りの低下が続いた。4月の米個人消費支出(PCE)コア指数(食品とエネルギーを除く)は今年最低水準の前月比0.2%上昇となり、3月の0.3%上昇から減速している。中国製造業の過度な減速懸念も後退。取引時間中に公表された5月の財新中国製造業PMI(民間集計)は、予想を上回る51.7に上昇し、景況判断の境目となる50を7カ月連続で超過している。国家統計局などが先週発表した製造業PMIは49.5に低下し、節目の50を3か月ぶりに割り込んでいた。本土マネー流入の思惑も広がる。人民元安の警戒感がくすぶる中で、香港ドル資産が注目される状況だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が5.3%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が5.0%高と上げが目立った。それぞれ、5月の月次販売好調が手がかり。理想汽車の納車台数は前年同月比で28.8%増加し、伸び率は前月の0.4%から急加速している。BYDの新エネルギー自動車(NEV)販売台数は、前年同月比で38.1%拡大し、3カ月連続でプラス成長した。ほか、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.5%高。同社の5月販売は38%増加し、15カ月連続のプラス成長を記録した。 半導体や通信ネットワークの銘柄も高い。華虹半導体(1347/HK)が5.3%、ASMPT(522/HK)が5.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.0%、京信通信系統HD(2342/HK)が3.5%、中興通訊(763/HK)が2.0%ずつ上昇した。政策期待が追い風。中国の証券紙は3日、「第5世代移動通信システム(5G)の発展に向け、当局は6月中にフォーラムを開催し、業界振興の支援策を発表する」と報じた。 海上輸送やコンテナ生産・リース、港湾の海運セクターも物色される。中遠海運HD(1919/HK)が6.3%高、東方海外(316/HK)が4.8%高、中国国際海運集装箱(2039/HK)が9.6%高、勝獅貨櫃(716/HK)が8.2%高で取引を終えた。 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。世茂集団HD(813/HK)が5.1%、中国奥園集団(3883/HK)が3.5%、建発国際投資集団(1908/HK)が2.3%ずつ下落した。物件販売の低迷を不安視。調査会社CRICのデータによると、主要100社の販売額(合弁会社など含む)は今年5月に3224億人民元(約6兆9910億円)にとどまり、前年同月比で33.6%の落ち込みが続いている。 一方、本土市場は3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.27%安の3078.48ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。素材株、医薬株、インフラ関連株、銀行・証券株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。通信・メディア関連株、エネルギー株、海運株、自動車株、公益株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》