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29日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、中国の保険・銀行に売り
2024/5/29 18:00
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*18:00JST 29日の香港市場概況:ハンセン1.8%安で続落、中国の保険・銀行に売り 29日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比344.15ポイント(1.83%)安の18477.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が128.65ポイント(1.92%)安の6557.48ポイントと続落した。ハンセン指数は約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1231億9260万香港ドルに拡大した(28日は977億6400万香港ドル)。 米金利高が嫌気される流れ。米利下げが先送りされるとの見方が広がるなか、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが約4週ぶりの水準に上昇している。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は28日、「インフレ鈍化の兆候が明らかになるまで利下げを急ぐ必要はなく、利上げの選択肢もありうる」とメディアインタビューに答えた。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の高止まりも懸念されている。人民元安の進行も懸念材料。29日の上海外国為替市場では、対米ドルの人民元が昨年11月以来の安値を付けた。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元安方向に設定している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が5.4%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が5.3%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.4%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の保険・銀行が安い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.5%、新華人寿保険(1336/HK)が2.6%、中国人寿保険(2628/HK)が2.4%、中国建設銀行(939/HK)が2.6%、招商銀行(3968/HK)が2.3%ずつ下落した。 中国の不動産セクターも売られる。建発国際投資集団(1908/HK)が4.0%安、世茂集団HD(813/HK)が3.6%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.0%安、中国奥園集団(3883/HK)が2.5%安で取引を終えた。 医薬セクターもさえない。石薬集団(1093/HK)が4.0%安、康希諾生物(6185/HK)が3.1%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.8%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が2.7%安で引けた。 半面、太陽光発電(PV)関連の銘柄群は物色される。協キン科技HD(3800/HK)が4.2%、福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.8%、陽光能源HD(757/HK)と信義光能HD(968/HK)がそろって1.3%ずつ上昇した。 一方、本土市場は小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3111.02ポイントで取引を終了した。非鉄・産金株が高い。エネルギー株、消費関連株、太陽光発電関連株、証券株なども買われた。半面、保険・銀行株は安い。不動産株、公益株、医薬株、軍事関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》
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