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26日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で4日ぶり反落、「薬明」系が後場急落

2024/1/26 18:00 FISCO
*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で4日ぶり反落、「薬明」系が後場急落 26日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比259.73ポイント(1.60%)安の15952.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.47ポイント(1.98%)安の5360.24ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1316億2400万香港ドルとなっている(25日は1320億8620万香港ドル)。 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日まで3日続伸し、累計で8.4%上昇していた。米半導体大手の業績見通しが下振れしたことを受け、エレクトロニクス株に売りが波及したことも全体相場の重し。前場には中国の政策期待や米長期金利の低下が相場を支える場面も見られたが、後場に入ってからは「薬明」系銘柄の急落を受け、ハンセン指数も一段安で引けた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、薬明生物技術(2269/HK)と無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が後場に急落。それぞれ18.2%安、16.4%安で取引を終えた。著名ファンドマネジャーによるポジション削減や、米国による中国バイオ企業の締め出し観測が嫌気されている。このほか、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)も9.9%安と下げが目立つ。米インテルが25日発表した第1四半期の売上高見通しは予想を下回り、PC需要の弱さが連想された。 スマートフォン部材・組立の銘柄群が急落。丘タイ科技(1478/HK)が8.1%安、比亜迪電子(285/HK)が7.8%安、瑞声科技HD(2018/HK)が7.4%安、舜宇光学科技(2382/HK)が5.8%安、小米集団(1810/HK)が3.9%安で引けた。米調査会社のIDCによると、中国のスマホ出荷台数は2023年に前年比5.0%減の2億7130万台に縮小。景気回復の遅れと消費者心理の低迷を受け、過去10年間で最低の出荷台数に落ち込んだ。 半面、カジノセクターは物色される。新濠国際発展(200/HK)が5.8%、澳門博彩HD(880/HK)が2.1%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.0%、金沙中国(1928/HK)が0.2%ずつ上昇した。 他の個別株動向では、石油生産大手の中国海洋石油(883/HK)が1.0%高。24年の生産目標(前年比4〜7%増)を明らかにしたことが材料視された。 本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の2910.22ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。公益株、エネルギー株、運輸株、銀行株も買われた。半面、ハイテク株が安い。医薬株、消費関連株なども売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》