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14日の香港市場概況:ハンセン1.1%高で反発、香港銘柄に買い

2023/12/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン1.1%高で反発、香港銘柄に買い 14日の香港市場は、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比173.44ポイント(1.07%)高の16402.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.63ポイント(0.41%)高の5573.53ポイントと反発した。売買代金は1022億3480万香港ドルに拡大している(13日は754億5640万香港ドル)。 米長期金利の低下が好感される流れ。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、24年の利下げ期待が高まる中、昨夜の米債券市場では米10年債利回りが今年8月以来の低水準を付けた。金融政策で米国に追随し、香港金融管理局(HKMA)は14日に政策金利を据え置いている。また、ハンセン指数は年初来の安値圏で推移していただけに、買い戻しのも入りやすかった。ただ、上値は重い。中国経済の先行き不透明感が続いている。足元では、景気鈍化を示唆する指標公表が相次ぐ状況。中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した11月の金融統計では、人民元建て新規融資額が予想にとどかず、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは前月水準を下回った。また、中国ではあす15日、小売売上高や鉱工業生産など11月の各種統計が公表される予定。結果を見極めたいとするスタンスも漂っている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が10.0%高、インフラ投資会社の長江基建集団(1038/HK)が8.7%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が7.6%高と上げが目立った。 セクター別では、香港の不動産関連が高い。領展房地産投資信託基金(823/HK)が4.7%、恒隆地産(101/HK)が4.2%、新鴻基地産発展(16/HK)と恒基兆業地産(12/HK)がそろって3.4%ずつ上昇した。域内ローン金利の低下期待が強まっている。このほか、発電やガスの香港公益株も急伸。電能実業(6/HK)が6.3%高、香港中華煤気(3/HK)が4.6%高、中電HD(2/HK)が3.8%高で引けた。 スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。瑞声科技HD(2018/HK)が6.4%高、高偉電子(1415/HK)が4.8%高、舜宇光学科技(2382/HK)が4.3%高、丘タイ科技(1478/HK)が3.1%高、小米集団(1810/HK)が2.7%高と値を上げた。 他の個別株動向では、半導体ファウンドリー中国大手の華虹半導体(1347/HK)が5.4%高。同社の関連会社に複数の中国政府系ファンドが出資したと伝わり、これが材料視された。 半面、医薬セクターの一角はさえない。四環医薬HD集団(460/HK)が3.1%、翰森製薬集団(3692/HK)が2.7%、山東新華製薬(719/HK)が1.4%、中国神威薬業集団(2877/HK)が0.7%ずつ下落した。 一方、本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の2958.99ポイントで取引を終了した。酒造株が安い。ハイテク株、医薬株、不動産株、エネルギー株、自動車株、金融株、軍事関連株なども売られた。半面、メディア関連株は高い。素材株、公益株、海運株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》