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29日の香港市場概況:ハンセン2.5%高で大幅反発、商いは今年2番目低水準

2023/9/29 18:00 FISCO
*18:00JST 29日の香港市場概況:ハンセン2.5%高で大幅反発、商いは今年2番目低水準 29日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比436.63ポイント(2.51%)高の17809.66ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が157.77ポイント(2.63%)高の6148.33ポイントとそろって反発した。中国が大型連休入りし、本土マーケットとの相互取引が停止される中、売買代金は676億5000万香港ドルと今年2番目の低水準にとどまった(28日は801億8440万香港ドル)。 米金利の上昇一服が好感される流れ。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを長期化させるとの警戒感がやや薄らぐ中、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが低下に転じた。先日発表された工業企業利益のプラス成長転換を受け、中国の景気回復基調も改めて意識される状況。市場コンセンサス予想によると、あす30日に発表される中国の9月製造業PMIは50.1に上昇し、6カ月ぶりに節目を回復するとみられている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が10.7%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が7.8%高、ニット衣料の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.5%高で引けた。うち申洲国際を巡っては、主要顧客である米ナイキの好決算が連想買いを誘った。 セクター別では、中国不動産が総じて堅調。旭輝(884/HK)が8.9%高、龍湖集団HD(960/HK)が6.8%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.4%高で引けた。前日は中国恒大集団(3333/HK)の突然の売買停止などを受け、セクター全般に売りが広がっていた。 自動車セクターも物色される。蔚来集団(9866/HK)が9.2%高、小鵬汽車(9868/HK)が8.4%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.0%高、理想汽車(2015/HK)が3.6%高で取引を終えた。うち蔚来を巡っては、独メルセデス・ベンツとの技術提携観測が報じられている。 半面、医薬セクターの一角が下落。百済神州(6160/HK)が4.2%、康希諾生物(6185/HK)が2.0%、華潤医薬集団(3320/HK)が1.5%ずつ下落した。 一方、本土市場は中秋節・国慶節の大型連休により、きょう29日〜10月6日が休場。香港マーケットは10月2日が休場となる。 亜州リサーチ(株) 《CS》