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12日の香港市場概況:ハンセン1.1%高で3日続伸、テック指数は2.0%上昇
2023/7/12 18:00
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*18:00JST 12日の香港市場概況:ハンセン1.1%高で3日続伸、テック指数は2.0%上昇 12日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比201.12ポイント(1.08%)高の18860.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.14ポイント(1.30%)高の6377.99ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は838億4790万香港ドルとなっている(11日は839億880万香港ドル)。 中国金融統計の上振れが好感される流れ。昨日引け後に報告された6月の金融統計では、国内金融機関の新規融資が市場予想以上に前月から急増し、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びも予想を上回った。米金利低下もプラス。12日公表される6月の米消費者物価指数(CPI)で上昇ペースの鈍化が見込まれる中、昨夜の米債券市場では、長期債利回りが連日で低下した。もっとも、上値は限定的。米中指標を見極めたいとするスタンスも漂っている。中国では今週13日に6月の貿易統計、週明け17日に第2四半期GDP成長率、6月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)などが報告される予定だ。(亜州リサーチ編集部) ネット銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は2.0%高と他の指数をアウトパフォームした。個別では、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が6.0%高、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.3%高、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が3.3%高と上げが目立っている。国家発展改革委員会は12日、プラットフォーム企業の発展状況に関する調査結果を公表。これら企業が中国のハイテク技術の「自立自強」、実体経済の質向上に貢献していると評価したことが美団などプラットフォームを有するテック銘柄の刺激材料となった。そのほか、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が3.0%高。今年4〜6月期の世界パソコン(PC:デスクトップ、ノート含む)出荷台数ランキングでは、聯想がトップを維持した。 レアアース・非鉄関連の銘柄も物色される。非鉄金属・鉱石など生産・貿易の五鉱資源(1208/HK)が4.6%高、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が4.5%高、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が2.7%高、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が2.4%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が1.5%高で取引を終えた。 半面、医薬セクターは安い。中国神威薬業集団(2877/HK)が6.2%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.1%、薬明生物技術(2269/HK)が2.5%、百済神州(6160/HK)が1.5%ずつ下落した。 一方、本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.78%安の3196.13ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。ハイテク株、医薬品株、インフラ建設株、消費関連株、素材株、金融株なども売られた。半面、エネルギー関連株は高い。公益株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》
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