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21日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で続落、軍事関連は逆行高

2023/4/21 17:03 FISCO
*17:03JST 21日の中国本土市場概況:上海総合2.0%安で続落、軍事関連は逆行高 21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比65.77ポイント(1.95%)安の3301.26ポイントと続落した。 米国の対中圧力が警戒される流れ。外電は21日、「5月19日に開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)前後にも、バイデン米大統領は米国企業による対中投資を制限する大統領令に署名する見通し」との消息筋情報を伝えた。米中の経済分断で、企業活動に影響が生じるとの見方が広がっている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ITハイテクの下げが目立つ。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(600745/SH)が8.1%安、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が7.7%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)と電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)がそろって6.9%安、インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)が5.2%安で引けた。 素材株もさえない。非鉄の中国アルミ(601600/SH)が3.2%安、レアアースの中国北方稀土(600111/SH)が2.5%安、化学品の万華化学集団(600309/SH)が2.2%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が2.1%安で取引を終えた。 保険・証券株も安い。中国平安保険(601318/SH)が4.2%、中国太平洋保険(601601/SH)が3.9%、中国人寿保険(601628/SH)が2.8%、中信建投証券(601066/SH)が5.4%、中信証券(600030/SH)が3.4%ずつ下落する。消費関連株、不動産株、エネルギー株、運輸株、銀行株なども売られた。 半面、軍事関連株は物色される。軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が4.8%高、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が3.3%高、衛星開発・運用の中国衛星(600118/CH)が3.1%高、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)と航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)がそろって1.4%高と値を上げた。医薬・医療株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.30ポイント(1.12%)安の292.10ポイント、深センB株指数が6.33ポイント(0.54%)安の1165.74ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》