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14日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で反発、科創板は3.3%上昇

2023/4/14 17:31 FISCO
*17:31JST 14日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で反発、科創板は3.3%上昇 14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比19.79ポイント(0.60%)高の3338.15ポイントと反発した。終値で昨年7月以来の高い水準に達している。 内外環境の改善が投資家心理を上向かせる流れ。中国景気の持ち直しは続いているとの見方が改めて支えになったほか、米インフレ鈍化を受け、米連邦準備委員会(FRB)は利上げ停止に動くとの期待も高まった。中国で公表された足もとの経済統計は、総じて事前予想を上回っている。一方、来週も重要経済指標の公表が相次ぐ。17日に中期貸出ファシリティ(MLF)金利、18日に第1四半期のGDP成長率や3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産)、20日に銀行貸出の指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」などの公表を控えている。模様眺めのスタンスが漂う中、指数は弱含む場面もあった。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ITハイテクの上げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が5.0%高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.8%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.5%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が3.0%高で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」の主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.3%高と他の指数をアウトパフォームしている。 自動車株もしっかり。長城汽車(601633/SH)が7.0%高、安徽江淮汽車集団(600418/SH)と広州汽車集団(601238/SH)がそろって1.8%高、東風汽車(600006/SH)が1.7%高で取引を終えた。 発電株も高い。大唐国際発電(601991/SH)が6.4%、華能国際電力(600011/SH)が3.7%、華電国際電力(600027/SH)が2.7%、上海電力(600021/SH)が2.4%ずつ上昇した。金融株、エネルギー株、医薬品株、素材株なども買われている。 半面、酒造株は安い。重慶ビール(600132/SH)が3.4%、山西杏花村フェン酒(600809/SH)が1.4%、青島ビール(600600/SH)が1.3%、舎得酒業(600702/SH)が1.2%ずつ下落した。食品株、空運株、小売株の一角も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.18ポイント(0.06%)高の296.91ポイント、深センB株指数が3.85ポイント(0.32%)安の1181.66ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》