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29日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で続伸、事業分割のアリババ12%上昇

2023/3/29 18:00 FISCO
*18:00JST 29日の香港市場概況:ハンセン2.1%高で続伸、事業分割のアリババ12%上昇 29日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比407.75ポイント(2.06%)高の20192.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が149.17ポイント(2.22%)高の6878.93ポイントとそろって続伸した。売買代金は1464億980万香港ドルに拡大している(28日は1061億3490万香港ドル)。 主力銘柄の急伸が投資家心理を上向かせる流れ。事業の成長加速や、価値向上が期待される中、中国EC大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が12%高と買われている。同社は28日、会社を6つのビジネスグループに分割し、それぞれ独自の最高経営責任者(CEO)と取締役会によって経営する事業再編計画を発表した。米金融不安の後退や、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスも相場を後押ししている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、上記したアリババのほか、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.7%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が5.2%高と上げが目立った。碧桂園服務は通期5割減益ながら、株主還元強化のため、特別配当を実施すると発表している。 セクター別では、電気自動車(EV)が高い。理想汽車(2015/HK)が4.6%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.2%、小鵬汽車(9868/HK)が3.6%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.1%ずつ上昇した。BYDについては、通期業績の利益5倍が材料視されている。 半面、ゼネコンなどインフラ建設セクターはさえない。中国交通建設(1800/HK)が3.4%、中国中鉄(390/HK)と中国鉄建(1186/HK)がそろって3.0%、中国建築国際集団(3311/HK)が2.3%ずつ下落した。 一方、本土市場は小幅ながら4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の3240.06ポイントで取引を終了した。エネルギー株が安い。通信ネットワーク株、不動産株、素材株、インフラ関連株、保険・証券株なども売られた。半面、ハイテク株は高い。公益株、銀行株、空運株、消費関連株の一角も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》