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10日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で5日続落、自動車セクター急落

2023/3/10 16:52 FISCO
*16:52JST 10日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で5日続落、自動車セクター急落 10日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比46.02ポイント(1.40%)安の3230.08ポイントと5日続落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。 前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。中国の景気鈍化が引き続き不安材料として意識された。国内では、直近で公表された経済指標の内容を受け、内需の回復遅れが指摘されている。2月の物価統計は予想以上に弱いものとなり、1〜2月の貿易統計では、輸入が前年同期比で予想以上に縮小した。また、米国で今夜(日本時間午後10時30分)、2月の米雇用統計が公表されることも気がかり。今後の米金利動向を占う意味で重要な指標となるためだ。米利上げペースの加速が警戒されている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、自動車の下げが目立つ。長城汽車(601633/SH)がストップ(10.0%)安、東風汽車(600006/SH)が7.2%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が6.5%安、上海汽車集団(600104/SH)が4.5%安、広州汽車集団(601238/SH)が4.2%安で引けた。主要な国内メーカーが販売価格をそろって引き下げる中、利益率の悪化や競争激化が意識されている。 エネルギー株も安い。中国石油天然気(601857/SH)が2.3%、陝西煤業(601225/SH)が2.2%、中国石油化工(600028/SH)が1.9%、エン鉱能源(600188/SH)が1.8%ずつ下落した。 素材株もさえない。鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が2.7%安、非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が2.0%安、建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が1.7%安で取引を終えた。食品・酒造株、不動産株、インフラ関連株、金融株、ハイテク株なども売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.54ポイント(0.86%)安の294.62ポイント、深センB株指数が21.29ポイント(1.75%)安の1193.14ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》